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体が
向かい風にほぐされる
気の遠くなるような 長い
坂道で
すっかり気が抜けた街は
午後の光に洗われて
いつかどこかで見たような色合いに
染められている
道に落ちた影の輪 ....
水色は
涼しい色
眠りから覚める瞬間に
見える色
ガラスに頬を寄せた時に
感じる色
貝に耳をあてて
波の音を聴く
君の姿を見た時に
皮膚の下を流れ ....
流れる水の哀しい感触に運ばれて
街の隅にたどりついた
前世の匂いのする風が
頬と首筋を等しく撫でた
桃の薄皮のような
日に焼けた 心細い皮膚を
誰かに引っ掻いて欲しかった
痛がりで ....