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水面は、奪われた。
溺れることはない。
浮かび上がる魚の眼が空を泳ぐ。
それは白く、美しい、魚だった。

私の水面は、奪われた。
月はつぎはぎだらけ。
縫いつけられて笑ってる。
眠 ....
春の陽射しに包まれた
消えゆく雪のその薫り
蒼白の日々の儚げな薫り

ひんやりとしたあたたかさは
春の命にとけて
空の色になって

泥に塗れた冷たさは
思い出を残すこともなく
 ....
窓を閉め切った真夏日に
枕に
むせ返る香水の薄靄に
顔をうずめて
真っ白な交わりを

まだ梅雨は帰らない

降りそそぐ
部屋中のアクロソーム
その先体構造に侵されて

私、 ....
木々の間からこぼれ落ちる月
あぁそうだ
あの空へ僕はもう一度帰れる
たしかにあの時そう思ったんだ

乾いた風を湿らせて
どこまでも走る 秋の土を

もう二度と戻れない
月日を想い
 ....
街灯に葉が透ける
見るでもなく 見ないでもなく
浮かぶ 黒猫の瞳

水たまりに漂う
おびただしい黄色の残骸
昼 彼らは風に揺られて
あたらしいいのちを探していたんだ

春は今 ....
千波 一也さんのチェザーレさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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