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 夜

煙突にのぼって
覗きこんで呼吸したら。

まるで壜笛みたいに
ほうほう と響くさ


 街中に僕らの、底抜けに深い
ふかいかなしみが伝って
 犬がこたえる
 靴が家出 ....
冬の花火が出発告げるよ
 今夜
コンクリートじゃなくて 深い海だよ 路上はね
  ちぎれ舟抱いていけば冬だねまだ
 掌に乗るくらいの自奏琴 宝石に似せたガラス球まぶした
  そんな都会ばか ....
街は冬でも清潔で
指はすべすべしている
ウィンドウに息を吹きかけて
さようなら
またあいましょう と描いている
寒さは気分をはきはきさせる
上品で気品高く
洗われたシーツのような冬 ....
雲の隙間 渡り鳥の影
兄弟は膝で立って見つめる
煤けた駅に着く度
ひとつひとつ歳をとっていく
遠く青空を
帆船が抜けるような春
冬のような春


ガラス窓が区切り
今もう車内では何 ....
あなたと触れあったての温もりが
いま感じられない
冷たい指さき
いまもう感じられない
何をあずけて
誰が受けとったのか
ダイアリーにメモはない
風に ページが
ぱらり
青いインクで記 ....
しまわれたミシンのように寝た夜

確かにじわり夏が
やってきて
背中は
しずかに暖かい

窓から伸びて廊下まで臨む
虹には
家族誰ひとりだって気づきはしない
だから明日の
朝食の ....
想いの底辺には 夜がある
底の抜けたコップ
無限の水槽


すべての星に名前をつけることなんてできない 
本当にそう?
挑戦してないのに言うのはなしだよ


目に見える範囲で好き勝 ....
夏みかんのドロップをひとつ頬張る
尖った円みはじゅわりと溶ける


バスは南進し
北の曇天にルートを決める


僕は街燈になりたくて
街燈になった


こんな砂利道に
仲間が ....
千波 一也さんの便乗鴎さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
壜笛- 便乗鴎自由詩3*06-4-29
今夜- 便乗鴎自由詩206-3-23
冬知らず- 便乗鴎自由詩3*06-2-15
レール- 便乗鴎自由詩3*06-2-14
ダイアリー- 便乗鴎自由詩1*06-1-23
- 便乗鴎自由詩4*06-1-11
AQUARIUS- 便乗鴎自由詩10*05-12-26
春を_来い- 便乗鴎自由詩405-12-7

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