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少年は
蒼に包まれて
抵抗せずに
溶けてゆく
いつのまにか
空の彩りの中を
およいでいた
どこまでも、
上昇気流にのって
からまりながら
何も言わずに
空を、
....
父が家に帰ってきたので
お帰りと言って
別の部屋
父が働いた金で
行かせてもらっている塾さぼり
そのまま布団へ
朝を待つ
朝、学校遅れないように
必死で僕をおこす
うるさ ....
木漏れ日を見たくて
木の下から
ブルースカイを見上げたら
葉についていた水が
夏風と混ざり合い
雨が生まれて
僕にだけ降り注ぐ
緑をばらまく夏風
受けた僕は
色づいて大人にな ....
青春が溶けて
空に垂れて広がる
そして空は
青色になる
雲は青を食い散らかさずに
自分の色を忘れない
僕は青色の靴を履いて
神よりも空が好きだと
外に見せびらかす
黄色の ....