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そう 今
なによりも重要なのは
うどん だ

金よりも
命よりも
愛よりも

うどん こそが
全てに優先する

ゆっくりと だが確実に
その事実に 誰もが気付きつつある

 ....
冬の海が好きだ
できれば真冬の海がいい
雪が降りしきる海は
まるで
この世の果てのようだ

地球が丸いなんて本当だろうか
実はそんなの大嘘で
平坦な地平線はここで終わり
この先は果て ....
生まれたのは海沿いの町だけど
その町で暮らした記憶なんて殆ど無いぐらい
幼いうちに引っ越したのに
記憶のどこかに染みこんでいる故郷のイメージってやつには
いつも必ず潮の匂いが漂っている
たま ....
生まれたのが
海の近くの
とても小さな町で

だから
海の見えないところにいくのが
怖い

波の音とか
磯のにおいとか
塩気を帯びた風とか
わたしの細胞のひとつひとつが
そうい ....
裸になって{ルビ躯=からだ}と{ルビ躯=からだ}を結んだところで
それで一体何が分かり合えるのですか
なぁんて真剣な顔で言ってみても
{ルビ躯=からだ}はやる気満々じゃないですか
はいはい
 ....
すべての人には名前があり
すべての名前には願いや祈りがこめられている

殺す者に名前があるように
殺される者にも名前はある

殺す者になるために付けられた名前などなく
殺される者になるた ....
たった一滴のしずくが
水面に大きな輪をつくりだすように

たった一本のマッチが
森を焼き尽くす炎をつくりだすように

たったひとつのことばが
世界を変えてしまうかもしれない

わたし ....
雨が降っているので
マグカップを左手に持って
泳ぐように家を出た

なにしろ左手は
マグカップを持っているのだから
なかなか上手く泳げない
気を抜くと溺れそうだ

駅に着いても安心し ....
まよえるこひつじも
まよえるたましいも
まよえるさらりーまんも
まよえるしょうがくせいも
まよえるおくさんも
まよえるかえるも
まよえるさつじんきも
まよえるつばめも
まよえるしゃちょ ....
地下街の外れの寂れたゲームセンターの
UFOキャッチャーで手に入れた
「丑の刻参り」セット
藁人形
五寸釘
鉄輪
蝋燭
白装束
かなり重くて相当苦労した
意地になってやったおかげで
 ....
にんげん
だけど
くだもの

にんげん
なのに
くだもの

せめて
くだものにんげん
とか
しょくぶつにんげんなら
まだしも

ざんねんながら
にんげんくだもの

ど ....
ペットショップに犬を買いに行った。
いま流行のチワワたちが、
掃除もロクにしていない狭い檻の中で
ギュウギュウ詰めにされてプルプル震えている、そんな店だ。
私が選んだのはドーベルマンの子犬だ。 ....
スキン

薄いラテックスの皮膜を隔てた
触れ合うことのない交接
ケモノの呼吸で
熱いハラワタの中掻き分けて進む

クリーム

なまぬるい
柔らかな
白いモノ
乱暴に塗りつける無 ....
発端は、森の奥で彼女が猫を拾ってきたことから始まったのだ。

「このこ、飼ってもいい?」

そのとき彼女が咥えていたのはセブンスターだったのかチュッパチャップスだったのかあるいは鹿児島は日奈久 ....


と一文字書いて
身震いする
ありふれた夜
分厚いアクリルガラスの向こう側
水槽の重い水の中で鮫は
鮫という生物ではなく
鮫の形をした液体のように
ドロリと泳いでいる

鮫よ永遠に泳げ
人の世の歴史が果て
命あるものすべてが斃れ ....
おまえ知っとるか 蝙蝠ゆうのはな
超音波出しながら 飛んどるんやで

そんなん知っとるよ
ウチのお父ちゃん 鉄橋の修理してる時に
蝙蝠の超音波にやられて 落っこちて死なはった って
お母ち ....
悲しいからこそ美しかったり
美しいからゆえに悲しかったり

愛しいぶんだけ憎かったり
憎いけれど愛しかったり

優しくしてるのに傷つけてしまったり
傷つけたいのに優しくしてしまったり
 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
猫を殺す夢を見て
汗だくになって飛び起きた

飲みかけの
ペットボトルのミネラルウォーター
冷蔵庫から取り出して
震える手でキャップを開ける

雨の匂いに誘われてベランダに出ると
こ ....
鋼鉄のキリンどもが
夕陽に照らされて
朱く燃え上がりはじめると
このありふれた景色にも
特別に美しい瞬間が訪れる
陽が落ちきるまでのほんのわずかな時間

第3セクターで作られた
この海 ....
子供の頃
フリージアってきくたびに
甘酸っぱい氷菓子みたいな
そんなものを思い浮かべてたの

そんな話をしてくれる女が好きだ
地下鉄のホームに立って
銀色に光るレールを
じっと眺めていた
薄暗い水銀灯の光を反射して
日本刀のように
静かな輝きを放つレールを
瞬きもせず眺めていた
このレールがどんな金属でできてい ....
ぼくはもう二度と
海なんか
恋しがったりはしない

何もかも脱ぎ捨てて
素っ裸で泳いだあの夏の海を
恋しがったりはしない

おまえが耳元で囁いた
あの言葉を思い出して
涙ぐんだりも ....
気がつけば
とても遠くまで来てしまっていて
見たこともない風景に囲まれて
わたしが
呆然と立ち尽くしているのを
わたしは
見つけた

怖くなって眼を閉じたら
見たこともない風景は
 ....
天使の羽根もぎとって、
あそこで泣いてる子供の背中に
そっとつけてあげたい。
真夜中に
車を走らせて病院に
きみを隣に乗せて

きみは知らないかもしれないけれど
真夜中の病院というのは
何度来ても落ち着かないんだよ
物音一つしないのに妙に騒がしいんだ

救急窓 ....
牛丼屋のカウンター越し
やけにキレイな厨房の中で
ケモノの肉を煮る男を見た
目が合うと男は意味深に頷き
丼を片手にぼくの方にやって来た

やあ どうも おまたせしました
このケモノはいつ ....
まりこから
またメールが来た

まりこはバカだから
「こんにちは」を「こんにちわ」と書く

まりこはバカだから
「一応」を「いちよう」と書く

まりこはバカだから
おれの名前の漢字 ....
おやすみのひに
ねてばっかりなのは
パパのわるいクセだね

 むすめよ
 そういうのは
 クセとはいわないのだよ

わたしのこと
だいすきなのは
パパのいいクセだね

 むすめ ....
千波 一也さんの大覚アキラさんおすすめリスト(63)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うどん革命- 大覚アキ ...自由詩205-5-8
海について(2)- 大覚アキ ...未詩・独白305-5-4
海について(1)- 大覚アキ ...未詩・独白205-5-4
海に還る- 大覚アキ ...自由詩305-5-1
パンツを脱げ- 大覚アキ ...自由詩1105-4-23
名前- 大覚アキ ...自由詩305-4-22
イマジン- 大覚アキ ...自由詩205-4-13
会社まで泳ぐ日- 大覚アキ ...自由詩405-4-12
かえりなよ- 大覚アキ ...自由詩605-4-12
「丑の刻参り」セット- 大覚アキ ...自由詩305-3-30
にんげんくだもの- 大覚アキ ...自由詩805-3-28
ドーベルマン- 大覚アキ ...自由詩205-3-27
スキン_クリーム_スクリーム- 大覚アキ ...自由詩105-3-22
バラの名前- 大覚アキ ...自由詩405-3-20
暗鬼- 大覚アキ ...自由詩305-3-20
宇宙鮫- 大覚アキ ...自由詩105-3-6
蝙蝠橋- 大覚アキ ...自由詩405-3-1
背反- 大覚アキ ...自由詩305-2-28
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
ぬばたま- 大覚アキ ...自由詩505-2-23
大阪湾景- 大覚アキ ...自由詩405-2-22
フリージア- 大覚アキ ...自由詩305-2-19
刃の上- 大覚アキ ...自由詩205-2-16
封印- 大覚アキ ...自由詩205-2-16
わたしの匂い- 大覚アキ ...自由詩10*05-2-3
鎮魂歌- 大覚アキ ...自由詩2*05-1-28
今はただ不幸せの花が開かないように- 大覚アキ ...自由詩205-1-28
ケモノ丼- 大覚アキ ...自由詩105-1-24
まりこ- 大覚アキ ...自由詩305-1-24
パパのクセ- 大覚アキ ...自由詩505-1-17

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