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雨が止みはじめた頃に、
傘を差しはじめてみた。
びしょ濡れになって傘の下、
僕は何かに守られていると強く感じる。
道の向こう側から、
少年が歩いてくる。
あの懐かしい長靴の黄色が、
僕の ....
夏の気配と湿気とが
充満するこの部屋で、
私は思う
六月は麻痺している、と。
ベッドの上で横になっていると、
爪先や指先や腹筋、
恥骨までもが渇いた息吹に
やられてしまう。
どうしよう ....
寝起きは、不機嫌
な ぼくなので、
世界の終わりの
ような顔をして、
何もかも、どうでも
よくなっている。

なので、

ぎゅ ぎゅっと 後ろ
から だ きしめて、
さらりと キ ....
ぼくは生れた時から、
夜にまぎれる術、を、
知っているの。
多くの人たちが、
何事もなかったかの
ように、通り過ぎて
行く。夜道を、
たった一人で歩いて
行けるの。

たくさんの恋 ....
風にゆらめく、
踊り子たちが
激しい春に
ときめいてゆく
日常。

(ゆうや、ゆうや
あなたがぼくを、呼ぶのは
小犬の甘噛みに似ている、の。
ゆうや、ゆうや)

 ....


いつまでも、
溶けそうにない
って、 思えてくるの。
この雪の 白い場所で
あなたは ぼくを。

大きな瞳の奥には、
雪の風景、と
ぼくたちが、
マッチングせ ....
かおるさんの葛西佑也さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ある雨の日、君の弟は。- 葛西佑也自由詩26*06-6-18
思考停止。- 葛西佑也自由詩17*06-6-7
あるいは、朝日か、チョコレートか。- 葛西佑也自由詩17*06-6-6
今朝、影になる。- 葛西佑也自由詩10*06-6-4
芽吹き- 葛西佑也自由詩9*06-6-4
_お_ん_な- 葛西佑也自由詩17*06-6-4

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