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私は夏雲のあるこの空に
人差し指を差し込んで
この青空の
その底にある
人肌の群青に触れようとする
そのぬくもりは昔日の
小さなおまえのぬくもりに似て
あわあわと崩れそうにゆれる
いつ　.... 香気がどこからかぼくの指にしみこんできた
朝日はいつの間にか木陰を
ありありと作るくらいに大きく育って
父は病んだ体を褥に起こして
指先から瑞々しい桃の果汁を滴らせながら
桃の果肉を噛み砕い　....
The Boys On The Rockさんの黒田康之さんおすすめリスト（2）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今日生まれし者へ- 黒田康之自由詩1405-7-30
初物の桃- 黒田康之自由詩705-7-23
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