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悲しみの蓋は
いつのまにか
ぱたり、と
しまる
しめようと
やっきになっている時には
その蝶番を
がたがた いわして
頑として 拒否するくせに
ふと気づいたら
ことり、と
....
重たい荷物の あれこれは
そこへ
置いて行きましょう
何も持たなくていいのです
宿屋の手配もご無用です
頁<過去>をめくる
しなやかな指を もちましょう
とうに肉体を無くした
....
寒いのは苦手です
そう言っておきながら
実は
冬になると 妙に心が安らぐのです
夏の太陽は
いつでも元気いっぱいで
近くに居すぎると
私の中の水分が蒸発していくのが
わかります
....
三角くじを引いた
三角形の赤い紙が
二枚合せに貼ってあり
それをはがすと
一等
二等
三等とか
なにがしかが書いてあるようだ
スピードくじとも
いうそうな
アナログなスピー ....
「行ってきます」と
「さようなら」は
同義語
「さようなら」と
「行ってきます」は
同義語
はて
どちらを言うべきか
最期の時に
選べないのなら
いっそ ばかばかし ....
砂浜に埋めてきたものは
なんでしょう
恋を謳った 小さな貝殻
光なくして落ちた 星の骸
流れ着いた 白い骨
異国の文字が書かれた さびぬれた空き缶
最後に埋められるものは
なんで ....
かがり火が灯る冬の夜
どこかで
誰かが泣いています
寒々とした出窓に置かれた
ピエロのオルゲエル人形
1ミリたりとも動くことはありません
ネジを巻かれたのは
いつだったか
もう思い ....
溺れる人が
泳げないとは限りません
泳げるはずなのに
溺れてしまうことは
よくあることのようです
また
溺れた人を助けようとして
しがみつかれて
共に
溺れてしまうと
いうことも多 ....
私は冷たい蝋燭です
暗い足元を
照らしてあげるふりして
本当はあなたの狂気を照らしているのです
私は冷たい蝋燭です
嘘だと
思うなら
私の灯に
触れてみて
とてもとても
冷たい ....
蟹鍋の
シメは雑炊に限ります
独断ですが
鍋を預かる私の特権なので
異議は認められません
鍋の湯に
眼に見えないほどの
小さな粒子になって
溶け出した
蟹の
本当の味がします
....
恋月 ぴのさんのそらの珊瑚さんおすすめリスト
(40)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
あまのじゃく
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そらの珊 ...
自由詩
9*
12-1-28
旅をしましょう
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そらの珊 ...
自由詩
11*
12-1-24
冬眠
-
そらの珊 ...
自由詩
7*
12-1-20
謎くじ
-
そらの珊 ...
自由詩
13*
12-1-17
黄昏が満ちてくる
-
そらの珊 ...
自由詩
4*
12-1-14
埋葬
-
そらの珊 ...
自由詩
10*
12-1-12
かがり火が灯る冬の夜に
-
そらの珊 ...
自由詩
16+*
12-1-10
溺れる人
-
そらの珊 ...
自由詩
13*
12-1-6
冷たい蝋燭
-
そらの珊 ...
自由詩
9*
12-1-3
ありがとう
-
そらの珊 ...
自由詩
7*
11-12-30
1
2
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