すべてのおすすめ
雪もないのに
足が滑って
しりもちをついたら
青い空が
広がっていた

青い空の下では
誰もが幸せだなんて
とんでもない嘘だけど
そう思い込むほうが
幸せになれるかもしれない

 ....
{引用=
お化け煙突の話をしようとすると
いつも決まって
口がこわばる
上手く話せるかどうかが
わからなくなって
話す気力が失せてしまう

その日は女のほうから
「ほら、あそこにいつ ....
{引用=

6月の雨が
まだどこかに残っていて
それが7月の終わりになっても
降り注いでいる
一月以上寝かせたからだろう
いらないものがたくさん混じってる
人間の気持ちに置き換えたら
 ....
{引用=


カーテンと足袋だけでどうにかなる話でもないが
思い出すことはできる
電気がチカチカする街を通り過ぎて
二度目の宿屋に泊まる
夕食はバイキングなので好きに採る
電気砂が入り ....
イルミネイションだけが
林檎の果実のように
重いというのか

すぐ帰結する解釈に
首を押さえつけられ
呼吸困難で
喉元が熱い

殺伐とした時代だから
こんなにも膨らむというのか
 ....
{引用=


「嘘は命のバロメーターさ」
と、
歌の文句に教えられ
死なないための一心で
嘘をたくさんついてきた
おかげで気がつけば
嘘は
嘘それ自体で
はばたく羽を持ち
夏の ....
あの
つらかった
あの頃
唯一つ二つの
悦びとして
隠れるように
買いあさった雑誌よ
今やそれらが
違う形の
脚光を浴び
私は寂しく
阻害された
遠く隔てられた
あの純粋な悦 ....
{引用=


君の調子がどうだか
気にならないし
君の虚偽が
いくつずつ
世界の果てに通信されていくのか
知りたくもないよ
この世は
通信教育なんかじゃない

僕は昨日
大型 ....
{引用=上滑りした会話が
水槽の中で泡を吐いた
外は
しみこむような雨
果実を一つ
大きな手が絞ったような


呼吸困難で
死にそうだと
酸素が足りないのだと
嘆く声が聞こえる ....
{引用=
夢の続きは暫時、暫定的、予定調和、そして見知らぬ方向で行われる
我々の染色体は鋭いが
あまり役には立つまい
断続的、緩やかに、そして急速に行われる
それは我々の知りえぬものの望むと ....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った

のど元から
違う声が漏れる
口から漏れる声と
交互にささやく

お前が伸びて
私の肌を刺すときに
私は内面からもえぐら ....
{引用=
優しく笑って
優しく微笑んで
優しく黒ずんで
まるでレーズンバターみたいに



詩を口にすると
表面がはがれていく



薄いコーティングを
誰のためにした ....
{引用=

強力に肥大化された
扁桃腺状の
点々をたどって
歩いていく僕は小さく小さくくすんでいく
くすみきって泡になったら僕らは
母親と同体化するだろう
同体化した母の指が刃物を握る ....
半分以上寝ぼけた君が

また行っちゃうの?
帰ってきてと
つぶやいたような気がする

君は猫のように体を丸めて
ぬくもりを求めている

時間が流動する

体液も流動する

唾 ....
某東京都の条例に関して、簡単な覚書を。
細密な批評ではないです。



まず思うのは、石原に「エロいのは不謹慎」なんて言われたくないわな、ってこと。
じゃぁご自身の小説はどうなんだろう、 ....
{引用=
まどから顔を突き出すと
この静かな町に
雨が迫っていた

雨粒を抱え込んだ
雲のにおいがする

そのとおり、
空の向こう側に
雲の壁ができていた

雲は
群がって
 ....
{引用=
風の音が聞こえる

戸外は雨だ

脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る

熟れすぎた文化のなれの果ての
決済の時間のように見える

カーテン越しの
切れ長の瞳は
 ....
海の稜線が光ると僕は
それがある種類の
誘導光だと
感じる
あの光が誘導する物事は
とても難しいのだけれども
僕たちの大事な部分と結合している

そんな時間とはまた
違う別の時間に
 ....
恋月 ぴのさんの真島正人さんおすすめリスト(48)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青空- 真島正人自由詩2*10-8-13
お化け煙突とボロアパート- 真島正人自由詩5*10-8-7
雨の残りもの- 真島正人自由詩9*10-7-28
テーマ34- 真島正人自由詩3*10-7-17
- 真島正人自由詩3*10-7-12
嘘は命の- 真島正人自由詩4+*10-6-29
For_My_Youth_- 真島正人自由詩3*10-6-27
とうとう聖痕を得てしまった僕の友達について- 真島正人自由詩6*10-6-23
本当の敵は、可視化されない- 真島正人自由詩6*10-6-9
夢の続き- 真島正人自由詩2*10-6-5
過不足のない憂鬱- 真島正人自由詩6*10-5-31
まるでレーズンバターみたいに- 真島正人自由詩6*10-4-22
くすんでないくすんでないくすんでないぞ- 真島正人自由詩3*10-4-7
ほとんど麻痺をすることで僕は人を愛することが出来る- 真島正人自由詩7*10-4-2
非実在青少年なんたら- 真島正人散文(批評 ...20+*10-3-17
あたらしい記憶- 真島正人自由詩4*10-3-2
失墜する文明- 真島正人自由詩8*10-2-25
温度- 真島正人自由詩6*10-2-9

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する