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優しく風が吹く、
僕はそれを背に受けて、走り出す、
追い風を受けながら
加速して行く

風を感じなくなる迄
加速して、
風と並んだら、
風を孕んだら、

今度は一気に、
向かい風を生み出す位に　.... 晴れ間を見ることもない季節の真ん中で、
僕は、一人、
梅雨の空の底に沈んで
ゆらゆらと漂い、
腐って行く。


空に浮かんだ溺死体、つつく魚もいない。


途切れない雲は
灰色の、鈍色で、
痛みや　....

恋月　ぴのさんの遊佐さんおすすめリスト（32）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
スプリンター	- 遊佐	自由詩	7*	08-7-3
空に浮かんだ溺死体	- 遊佐	自由詩	5*	08-6-29

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