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只今 わたしの太ももの間で平和を願っている男が一人

いる

時限爆弾のスイッチを押すかどうか迷ったあげく 明け方に
うちに転がり込んできたのだ

こちらが引いてしまうぐらい泣いているの ....
またね、と手を振った瞬間から
僕たちは歯を別々に磨かなければいけない
僕たちの会話は
いつも中断されっぱなし

そんなときだ
僕が自分の体から
逃げ出したいような衝動にかられるのは
 ....
今日という日がまた終わる

道端に残してきた足あとは
気まぐれな風によって消えるけれど
口元が固く閉じることはない
今日も生きぬくことができた

喜びは風に揺られながら
消 ....
月よ
明るい夜にしてくれないか

昼と見間違うほどの
白い明かりで照らしてくれないか

わたしがそっと
吐息を洩らす瞬間を

にぎやかなその光で
包んでほしい

そうして
で ....
一晩中浴びた
ビートでバラバラになっちゃった
からだの破片を
いつもの鞄に押し詰めて
歩く四条通りは
ビニール袋が散乱していて
海かと思った

始発が出る時間だけど
まだ今日が来てい ....
  演じるのにはどうしても
  ナイフとフォークが必要なのであった

  手づかみで食べた赤いカルネの味
  女優は決して忘れない
  目をつぶれば鼻を突らぬく
  沈黙の香り
  その ....
3歳の夏にわたしは赤ちゃんを産んだのだった

やわらかい栗毛を愛おしいと思った
乳母車はわたしの筋力のなさをあざ笑ったが
幸せな光はいつもわたしの頭上で放たれていた

母親になる幸せを誰に ....
運命が赤い目をしてこちらに向かって突進してくる
生まれたばかりの北風はコンクリートの軋む音に
乗っ取られたままで黒ぶちの眼鏡はそのいずれをも
見逃しているのにそんなことはおかまいなく

運命 ....
恋をして11ヶ月目の男と寝ていた

わたしの首筋にある小さなほくろを
男がそっと撫でた 幸福感に鳥肌がたったが
孤独は相変わらず
わたしのへそに隠れていた

コンプレックスになるほど愛し ....
  なんとかなんとかという人が
  作った国語辞典では
  定義されている

  虫刺されから
  国境までの
  日常が

  意味から
  真理までの
  抽象が

  あ ....
 ごめんなさい
 わたしのほうこそ

 あの時にあんなメールを送ったりしたことが
 まさかこんな結果になるなんて
 それを知っていたらそんなことはしなかった

 なんて後悔してももう遅い ....
死にたくなって銃で一発
もう一つの世界を開拓したくて

でもここは日本なのでそんな武器なんて
幸いにも手に簡単に入らないので

一番銃に近いと思われる
おちんちんをこめかみに当てて
あ ....
あたしは女優だとあんたは言うのだった
あんたが起きる3分前ちょっきりにいつも
あたしは目を覚ますのだった
鏡をみてもその二人の姿は映らずに
目を細めてようやく輪郭が見え隠れするぐらいだった
 ....
  貧乏ゆすりの足みたいに
  不安定な午前3時
  寝静まった知らない人たちの
  かすかに立てるいびきこそが
  聞きたかった日常の詩

  意味のない不協和音が
  真実の色を見せ ....
聞いてあげるわよ
話ぐらい

ポケットの中の
ハンカチを出して
ため息ついて
情けない姿ね

表に飛ぶ蛾の
失笑を買ってる

元気を出して
明日は悪いもんじゃない

お財布 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ねぇ!誰かいますか。- むらさき自由詩3*05-12-18
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孤独のいる場所- むらさき自由詩5*05-11-7
国語辞典- むらさき自由詩2*05-11-4
Ce_Moi- むらさき自由詩2*05-11-2
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A_Rose_on_the_Counter- むらさき自由詩2*05-10-20

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