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大切かどうかわからない記憶は
抱えていた膝小僧のかさぶたにある

転んだのは最近のことだったか
それとも遠い過去のことか
鉄さびのようなすすけた色は
かつて赤い液体であっただろうことを
 ....
見た目ほど大丈夫
人目ほど気にならない
垂れて来る液

家の中 浸る 潤う 赤い液

呼吸をするストロー
もし 塞がれたら

家の中 漂う 瞑る 黒い液

酔っているカクテル
 ....
詩は酒やポルノよりもたちが悪い
人間を本質的に覚醒させてしまふ

人間に感情など芽生えさせるな
夢を見させるな
恋に酔はせるな

詩を味はったばっかりに
楽園を追はれたといふのに

 ....
去年も
そして
一昨年も
きみらは
ふたり
よりそうように
ここに
咲いていた

去年
そして
一昨年
ぼくらも
ふたり
よりそうように
ここを
歩いていた

今年 ....
死の家より飛び出した子らが
石を持って追ったのは
薄明かりに毛皮をまとい
通りに立つ自分の母

沈黙した通りにて
若いしたたか女の
孤独の靴音に耳をすます

自由という淫売の
手の ....
「私は挽歌はうたわない」                           
あした逝く人よ                              
きみの魂とやらが平安でありますように  ....
眩暈がするなら 両の眼を潰してしまえ

いっそ楽になりたいのならば

頭痛がするなら 叩き割ってしまえ

いっそ苦しくなってしまおう

臓腑器官神経を 解き放っては如何

いっそ全 ....
筆を取れば
紙は消え
紙を取れば
筆は消える


身体にあいた小さな穴を
言葉は通りすぎてゆく


灯りの消えた店のガラスに
明るい傘がひしめきあい
水た ....
 この手で抱いた
   ヒトの数だけが
 僕の愚かさを教えてくれる
  また今夜一つ
  僕は壊れていくよ
 
縞子さんの自由詩おすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かさぶたの記憶- あ。自由詩20*09-6-12
夢のプール- 酸素の枷自由詩3*07-4-29
詩人を撃て!- 三州生桑自由詩406-5-10
たんぽぽ- 草野大悟自由詩4*06-5-10
ゆるい実存(かえるにタトゥー)- LUKE自由詩104-1-30
あした逝く人よ- よねたみ ...自由詩804-1-30
惨躯- 天風澪自由詩203-10-19
- 木立 悟自由詩403-10-12
過ちの愛_- 美柳 章自由詩103-7-8

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