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かまくらで
みかんが食べたいって
のんちゃんが言ったから

なん日もくもった空だった
なん日も雪がつづいていた

そう、だから、ふたりで
かまくらを作ろうって、ね
どうろわきによせた ....
濡れるのは
おかまいなしで
傘はささない

足跡は
雨と一緒に
大地へと還る

雨が唇をふさぐから
言葉にしたいことも
足元へ、足先から

行き先は
 忘れてしまえるかしら
 ....
美しい風景写真を
眺めていた

若草色で
縁とられた何枚もの

それを両手にのせ
黄色や 桃色の
ふわりと匂う
いつかの春の息吹

こいしいが
夢の入り口
扉をひらく

 ....
日溜まりが好きなこの手の願いはただひとつ

あなたの笑顔を見ることだった
冷たい手
温もる場所をさぐる

しんしん
しんしん

時計の針を
止めないままで
布地に残る
甘い匂いを手繰り寄せ
指先をからめる

しんしん
しんしん

時計の針の
 ....
氷の風が吹く夜は
星の瞬き蒼蒼と
淡く浮かんだ
あなたの表情を
交す言葉の
間に間に見つけ
愁い喜び泣き笑い
腕を伸ばして
頬に指さす

柔肌温み
伏せた睫毛に星あかり
鼓動の ....
その音を逃すまいと
耳を澄ます


夜の扉が
ひらくとき
凛となる
かすかな音色を
 ガラスの割れる音
 透明な緑が散らばる

 破片を拾い指を切った
 あふれ出る血を見る

 隆起する鼓動が
 波の音に変わり
 蒼い海が赤く染まる

 はやく
 はやく

 ....
繋いだ手の感触を
消してしまえずに

たとえば、今
この空のあの雲
と 私の指が示しても
あの人にはもう
届かないでしょう



尾とひれのついた
魚の形の 群れが
泳いでい ....
白い息がのぼる朝

氷の指の冷たさよ

紅の蕾も頑なに

視線のゆく先は

開くあしたと

散るあした

花であるなら

開けと願い

花であるから

終りも知る
 ....
猫はネズミを捕る
と決まっているわけでもないだろうに
きみときたらネズミをくわえて
クリスマスには早いわたしの枕元
スズメの時もあれば
夏にはカエルだったね
食べる為ではなさそうだけど
 ....
裸体に添えられた

蒼い手で

鳴りやまぬ鐘が

鎮められてゆく
空が
すべってくるのを
まっている

雨 も
雪 も
白い雲 も
お日様 も
庭の落ち葉を掃き集める
足元に猫が、頭を摺り寄せ
日溜りに寝そべった
 

 
  病室の窓から
  川向こうの桜を眺め
  花見のようだと
  喜ぶ父さん

  帰るはずの家は遠く
  山向こう空は ....
肩にかかる雨を解いて
湿った髪を指で梳いて
煙る匂いに瞼を伏せて
あの人がいた夜を
濡れた手の平に
描いている



 窓ガラス
 ふたつの顔を
 映し見て
 微笑む目と目
 ....
その勾配を眺めるだけのいつもの儀式
辿って続く筈の道、落ちた空を背中に
視線を向ける先はいつまでも遥か遠く
何処へ何処までも行けそうで行けない
「止まってはいけない」それが苦しくて
夜闇に安 ....
コスモスの
好きから始まる
恋占い
花びら八枚
願い叶わず
しぃ、静かに

足音を消し
息を殺し
傘を持つ手が
微かに震える


雨音を丁寧に拾う
小雨に近いそれは
白いせせらぎになって

さわさわと
ざわめきたつ



煙草 ....
のんちゃんの
さんりんしゃは まっかかで
はんどるのとこに
いろんないろの
フサフサが ついていた
あか あお きいろ みどり しろ
いつつも ついてて きれいだった
あしでけって さか ....
ちるちる
まいちる
秋みちる
秋のはじめのある日

川辺りを散歩していた風は
色とりどりに咲いている花を見つけました

‥なんて綺麗なんだろう
‥一緒に遊ばないか

風がそう言うと
花は恥ずかしそうに
コクリと ....
今しがた
煎れたばかりの紅茶は
口をつけないまま
冷たくなって
湯気をたてることも
香りが揺れることも
なくなっていたので
カップの上から覗いてみた

ふたつの瞳が私を見ている

ティーポットに
熱い ....
秋のはじめの
雨は優しく
しずかに
しずかに
色をさす

花かんむりの薄紅
手折るのを忘れ
肩にも雨は
優しく降りる
きみの帰りを待ちわびて


雨に煙ったアスファルト
ずぅっと先に目をこらす


きみと遊んだ
ねこじゃらし

今日は
つん と 雨の匂い

ボクのひげにも
雨の匂い
あなたの影と
わたしの影が重なる

頬そめた夕日を
あなたの肩ごし見送る

あしたも
会えますように
僕が生まれた頃

空は今よりもうちょっと身近にあった
雲はいろんなものをカタチ作るから
それだけで面白かったし
行き先も告げずに日の暮れるまで遊んで
「烏が鳴くから帰りましょう」と手を振る ....
いちごのようにあまい
つやつやした唇と

きらきらまるい
ぶどうのような瞳と

ほんのりももいろ
ふっくらした頬と

今が
みずみずしい

あなたのそれが
恋を知る

れもんのにおいを
かぐわせて
  ....
汗をかきながら
ここまで来ました

もう少し先まで
行ってみようと思います
あの夏の星の輝く夜に君は生まれたのだよ
ずうっと後になって父がそう言った

その星のひとつを握って泣いていたのです
父の墓の前にたって私はそう言った



映る星と映らない星があるとわ ....
こしごえさんのLEOさんおすすめリスト(59)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
思い出『かまくら』- LEO自由詩9*06-1-23
夜の雨がすき- LEO自由詩5*06-1-20
冬の蝶- LEO自由詩7*06-1-10
'06_winter- LEO携帯写真+ ...7*06-1-8
布団から出られない朝に- LEO自由詩5*06-1-4
星の夜- LEO自由詩8*05-12-30
Gate- LEO携帯写真+ ...10*05-12-19
原色の夢- LEO未詩・独白3*05-12-13
空をいく魚の群れに- LEO自由詩11*05-12-4
さざんか- LEO自由詩5*05-12-3
猫と鈴- LEO未詩・独白6*05-11-28
月光- LEO自由詩5*05-11-21
そら色のすべりだい- LEO携帯写真+ ...14*05-11-20
落ち葉焚き- LEO自由詩6*05-11-17
冷たいキス_*短歌もどき*- LEO自由詩6*05-11-8
オレンジロード- LEO自由詩1*05-10-28
スキ、キライ、スキ、- LEO携帯写真+ ...13*05-10-28
傘の中- LEO自由詩8*05-10-22
思い出『シロツメクサのさんりんしゃ』- LEO自由詩10*05-10-5
おちば- LEO携帯写真+ ...6*05-10-3
風と秋桜- LEO携帯写真+ ...11*05-9-22
見つめあう二人- LEO自由詩9*05-9-18
雨の朝- LEO携帯写真+ ...8*05-9-7
わが輩は猫である- LEO携帯写真+ ...10*05-9-3
あした- LEO携帯写真+ ...3*05-8-29
遠い夏- LEO未詩・独白3*05-8-25
初恋- LEO自由詩3*05-8-19
涼花- LEO携帯写真+ ...13*05-8-15
誕生- LEO未詩・独白5*05-8-7

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