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{引用=何かを言いかけて
何かのままにしてしまう

そんなところに
きっと淋しさはあるのだと思う

そんな淋しさのそばで
やっぱり何かを言いかけている
そんな自分がいること ....
桜の開花を待つことなく
君たちはゆく

若さとは強さであり
同時に弱さでもある

だけど安心しなさい

私が信じる君たちは
無限の可能性を持っている


桜の開花を待たずに ....
塾の講師になって二年

はじめから
教えられることなど
何一つなかったのかもしれない

今日も一人の生徒が
僕のもとを去ってゆく
「高校へ行ったら、此処へは戻ってくるな ....
背景のない明日が
夕暮れを透かして見えそうな頃

閉ざされてゆく今日が
夕闇にかすんでゆく

そんな当たり前のことに
淋しさや儚さを感じるこの心
あるいは美しさを見つけようとす ....
各駅列車がゴウンとかガタンとか
あんまりうるさい音で行くので
旅の記録も記憶も
まるで陽炎のように歪んでしまいそうです

最近では冷房がしっかり効いていて
天井の扇風機はすっかり黙って ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
{引用=赤い木の実の瞳から
流れる涙は止まりませんでした}


身体の悪い妹に
この冬はどうにも寒すぎて
コンコン、コンコンと
咳を繰り返すたびに
雪が降り積もります

それでも妹 ....
新雪におおわれた道を歩くと
冷たさに耐えかねたような
声が聞こえる

きゅっ きゅっ
きゅっ きゅっ

粉雪は互いの隙間を埋めながら
その度に小さな声で鳴く

きゅっ きゅっ
き ....
疲れたようなまどろみを
風邪薬の苦い味で目覚めさせる

現実にうなされることは多く
そのたびに
現実から離れようとあがいてきた

午後
窓越しに景色を染める
夕焼けはあまりにもき ....
なんだかとっても寒いので
財布の中をのぞいたら
やっぱり寒い

ころりと100円玉
音をたてることもなく居て

街角の自動販売機
120円という表示が淋しい

一昔前なら缶コーヒー ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
母さん僕は
あなたの子供であることを何度
嫌味っぽく言ったかしれない

似ていると感じるほどに
それを振り払うような喧嘩を何度
繰り返したかしれない



そんな母が
「田舎に帰 ....
逢坂桜さんのベンジャミンさんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
淋しさのそばで- ベンジャ ...自由詩4*10-5-12
卒業する子供たちへ- ベンジャ ...自由詩10*07-3-17
「ありがとう」と言わせない- ベンジャ ...自由詩11*07-2-6
まるで難しいパズルのように- ベンジャ ...自由詩11*06-8-20
暑中見舞_(旅先より)- ベンジャ ...自由詩8*06-8-18
知らないことを知っている- ベンジャ ...自由詩42*06-2-6
雪うさぎ- ベンジャ ...自由詩6*06-1-17
なきゆき- ベンジャ ...自由詩5*06-1-9
風邪薬を飲んだ午後、夕焼けはあまりにもきれいだった。- ベンジャ ...自由詩7*05-10-28
100円玉の温もり- ベンジャ ...自由詩15*05-10-7
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩68*05-7-3
始発に乗って母は田舎に帰る- ベンジャ ...未詩・独白9*05-5-31

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