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「明けない夜はない」という


その言葉に本当に支えられた人は

きっと

『もう朝が来なくてもいい』という

そんな夜を過ごしたことのある人だと

私は思う
飽きた
なんかいろいろ飽きた
ネットでつながるより
糸電話でつながりたい
いや違う
もう糸電話の糸すら切ってしまいたい
ケータイのゲームより
缶蹴りしたい
行き先のわからないバスに乗っ ....
指を折って数えて間違えている おとなになれなかったこどもは
おとなロボットに乗った
大きくて頑丈 パワーがあって
こどもには持てない武器をたくさん搭載していた
こうしておとなロボットは戦場へ出て行った
いったい誰がおとな ....
 
赤い糸

ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります

そやからときどき紅を差します



 
そうしてすべてがすり身となるのだ
肉も魚も豆も米も野菜も一切合切
ミンチよりも細かくなめらかに
均一のペーストに
そうして型成される
ソーセージのような蒲鉾のような
なんとも名状しがたい食 ....
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           ごく、
         近視眼的思考で
      詩のようなものを書いたなら
     ....
サザンの歌詞には

恋こごろとエロごころの歌詞が

ダンディズムと叙情と世情諷刺の歌詞がある

圧倒的なメロディと歌唱がそれを支えている

そして何よりもサザンには時代と淫しない賢さが ....
ドラえもん

おまえにスモールライト借りて

あいつらに照射したい

めっちゃくちゃちいさくしてやって

どんだけ死ぬほど歩いたって30センチの刑

そうしてやりたい


風 ....
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
詩のようで詩ではない言葉をジューサーにかける
コップにいれた言葉のジュースを圧力鍋へ
ドライアイスと一緒にいれる
気化したドライアイスはジュースに溶け込みシュワシュワする

シュワシュワ ....
半導体に埋め尽くされた街角は、
青白く発光する。

イルミネーションの木立ち。

凍てついた夜空を飾る、
あの星たちが青いのもLEDなのか。

光の速さは毎秒三〇万キロ。
一秒で地球 ....
例年にない大雪で
なれない除雪に悩む市民をよそに
ひたすらアパートの除雪に精を出す
あいつ

――大丈夫 おれ 雪国育ちだから


観測史上初を連日更新する中
近所の家々をまわり除雪 ....
トイレに駆け込み排便する
ああ、すっきり!
尻までしっかり手を伸ばして拭き取った後
レバーを下げれば
ばい菌まみれの そのおぞましい物体は
あっという間に流れ去る
そのうち臭いも消えるだろ ....
焼焦げた詩に辺りが拒まれる朝

幾つもの数字を突き立てられ
中東事情から抜粋された
金の卵を産むカラクリを
羽の生えた大らかさで
目ざとく 錯覚する

机上の空論も
過剰な言論も
 ....
意味あり気にゆっくり沈む
巨大で感傷的なひかり
あれは詩ですか?
いいえ、
夕暮れです
毎日違う角度で訪れる夕暮れです。

公園の隅で地面に寝ている
赤や黄色
あれは詩ですか?
い ....
都合の悪いことや
不快なことは
予め伏字にするという
配慮が
いつからかこの国では
行きとどいているので
よほど気をつけていなければ
事実は見えない
まして
事実を都合よく見誤ろうと ....
昼夜が逆転してしまう
人波の中で
わたしは1人ではなく
たったの独りなのだと
知りました

隣の部屋には
毎晩アコギを手にする音痴さんがいて
毎晩薄い壁の向こうで泣いているの

「 ....
震災関連番組を見ている
私の背中に
六歳の娘が不意に覆い被さってくる

今朝思い切り叱られて
「ママなんか大嫌い」と
涙を溜めた目で私を睨みつけていた娘が
「ママ、大好き」と言いながら
 ....
人は
たくさんの事柄を
忘れながら
生きています

朝起きてみれば
隣の空き地は
白く覆われて
ただひとつの足跡もない
とてつもなくやわらかい
真新しい道に思われました

その ....
スーパーの立体駐車場に車を入れて
そのまま買い物に降りて行く
おにぎりとお茶は持参だが
ちょっと甘い物が欲しくなる
ねらい目は見切り品コーナー


 大きなシュークリームが一個68円
 ....
(以下英語で)
「カスタマー・サービスです」

「あの、レ・ミゼラブルの上映スケジュールを知りたいのですけど…」

「それでしたらウェブサイトで調べて下さい」

「さっき調べたのですが、 ....
あー あー きこえますかー

こちら、地球です

地球です


けっきょく滅亡はしませんでした

とくにおっきな変化もありません

いつもの日常でしたー


 ....
たとえば

人は誰かを捨てるとき
オブラートに包んで
口に入れる
ゆっくりと嘘が溶けていくように

胃の腑に落ちた
真実の味が
逆流して口の中に溢れだしたとき
その苦さに顔をゆがめ ....
治りかけの小さな傷は
ちょっと痒くなる

我慢できなくなって
その周りをおそるおそる掻いてみたりして

治ってしまえば
こんな小さな傷のことなど
きれいさっぱり忘れてしまうだろうに
 ....
9月からアメリカの小学校に入学した娘
2日目の朝吐き、早くも欠席
3日目お腹が痛いと昼前に早退
4日目から毎朝目が覚めると学校に行きたくないと、泣くようになった

「なんで行きたくないの?」 ....
古いフィルムネガ
光にかざせば
見知らぬような

ああ 確かに私だろう

こびと専用の夜行列車の小窓の中で
かすかに笑っているようだが
それは条件反射の類だろう
本当に可笑しい時は ....
ヒロシマ
といって
アメリカをにくんだ

フクシマ
といって
ニッポンをにくんだ

そうして
わたしたちは
にくむべきものを
みうしなった

いなほが
かぜにゆ ....
コンビニで二つあるレジの一つで順番を待っていた
丁度私が並んでいた方じゃない方が空いた時
オヤジが割り込んできた
「先並んでたんで」
そう言って私はレジに商品を置いた

そしたら
「ちっ ....
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない

それ ....
イオンさんの自由詩おすすめリスト(164)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明けない夜はないというけれど- しょだま ...自由詩415-11-27
秋る- ガト自由詩12*15-10-21
指を折って数えて間違えている- 北大路京 ...自由詩1815-10-13
おとなロボット- ただのみ ...自由詩23*15-5-30
- 殿上 童自由詩21*15-5-11
ショク文化大革命- ただのみ ...自由詩18*15-4-29
ビバ、老眼!- 夏美かを ...自由詩37*15-4-13
おまえら馬鹿?- 吉岡ペペ ...自由詩215-1-24
ドラえもん- 吉岡ペペ ...自由詩715-1-23
帰り道- 吉岡ペペ ...自由詩1415-1-16
炭酸入りのコーヒーだけは私の前に出さないでもらいたい- 北大路京 ...自由詩515-1-9
冬の半導体- たま自由詩22*15-1-2
雪国の男子- ただのみ ...自由詩16*14-12-20
浄化- 夏美かを ...自由詩21*14-11-17
人肉鍋- ただのみ ...自由詩17*14-11-9
現代詩入門- 左屋百色自由詩20*14-10-29
配慮- Lucy自由詩24+*14-2-25
東京- 自転車に ...自由詩713-9-22
二千十三年三月十一日に- 夏美かを ...自由詩27+*13-3-15
残り雪- そらの珊 ...自由詩2913-2-2
なんかさめちゃって- ただのみ ...自由詩25+*13-1-23
ああ無情…でも負けない!- 夏美かを ...自由詩28*13-1-17
世界の終わり- 川上凌自由詩11*12-12-21
【_遅延効果_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-11-22
メモワール- そらの珊 ...自由詩33*12-10-3
‘義務’という言葉をまだ知らない娘へ- 夏美かを ...自由詩17+*12-9-23
銀塩写真- そらの珊 ...自由詩14*12-9-19
変わらなきゃ、でも、変わるべきではなかった- 小川 葉自由詩211-9-4
割り込んできたオヤジ- れもん自由詩6*11-8-21
風邪流行ってます- tonpekep自由詩28*05-10-25

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