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きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった すれ違う駅


きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏


きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月

 ....
チ ュ ー リ ッ プ 握 り つ ぶ し て 大 人 か な


山 笑 ふ 大 い に 鼻 孔 を 抜 け る 蟲


純 水 を 流 し つ づ け る 春 の 川


 ....
形状を記憶しているつもりなら今すぐ夢の断片ひろえ


轟音の低音ベースが鳴る部屋で無音のきみがほほえんでいる


失った真夜中ひとり花園で紋白蝶を両手で潰す


密葬す巨大な木々に囲 ....
眠たくて思考回路がぐにゃぐにゃとマーヴル模様に溶けてゆく午後


コウモリが戯れている春の宵ゴーストたちと花見してます


黒い文字無数に踊るタンバリン片手に踊れ闇の俳人


携帯の ....
{引用=ぼくらは起きることを待っている偶然そのもの    by Thom e Yorke}


サジ加減まちがえないでね甘すぎるコーヒーなんて甘いだけだわ


狭すぎる棺桶だから埋められる ....
いつまでも臨戦状態てのひらを開かないから握れないのよ


なにもかもこぼれてしまうふちのないコップをさがすいまもぼとぼと


パラシュートやんわりひらく恋人と喧嘩した夜はなすこのひと

 ....
遠 巻 き に 見 て い る 鯨 う ろ こ な し


冬 晴 れ の 仁 王 立 ち な る 廃 車 か な


低 血 圧 に わ と り 産 卵 終 え し あ と


は ....
バ ス 停 で 誰 を 待 つ の か 時 刻 表


ダ ム の 底   校 舎 の 上 を 泳 ぐ 魚 


婚 姻 の 日 も 沈 み ゆ く 夕 日 か な 


ふ ....
北海道みたいにきれいなきみの街 迷彩服で匍匐前進


堤防にきみと二人で座り込む恋と平和を浪費するため


溶けてゆく定めを今は忘れつつささやくように降り積もるきみ


よみがえる王 ....
青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき


みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように


屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機


焦がれて ....
暖色の山の合間の分岐点開花未遂で冬がはじまる


先輩と呼ばれし秋の公園の噴水近くのベンチにも冬


少年が少女に呼ばれ午前二時 雪の黒さを確かめている


ひとひらの雪を蛍とたとえ ....
丘しかない街の周りをてんねんと呼ばれるきみの自転車がゆく


「本当は円かもしれない」そう言って虹の半円探しだすきみ


ていねいに折り目をつけてあれはシャツ飛んでゆくのはアイロンですね
 ....
はしごから降りたばかりのきみだから空のにおいが漂っている


桜より葉桜を見てはしゃぎだす僕によく似たバカがここにも


金魚すくい破れし網でいつまでもふたりで恋など追い駆けた夏


 ....
いつまでもそうやってそこにいなさいかみさまとみんなはあなたを呼んでいるけど


まだ誰も知らない土地でひっそりと虹の種など埋める秋の夜


悪だくみしてもいいけどもう二度と砂のお城は作れな ....
バス停で君を待ってる手の平に人とゆう字を千回書いて


鉄棒に逆上がりして校庭を空へと落とすサッカー部員


難解な数の定理を飛び越えてブッダのように眠ってるきみ


教科書の隅に落 ....
幽霊もいない病院もうひとり幽霊じゃないきみとさまよう


麻酔薬月夜にぬれてこぼれてるコンクリートはすでにふにゃふにゃ


スタンバイされても困る手術室「メス!」ってあたしのことかしら
 ....
太陽が熱いとカミュの異邦人読んでニヤつくもうひとりの僕


古本屋カフカの森に迷い込みレジのあなたを見れば毒虫


アンデルセンマッチを擦って飛び移る絵本に踊る炎の人魚


スウィフ ....
蜜 蜂 や 甘 い 寝 床 は ど こ に あ る


茶 の 花 の 語 ら ぬ こ と を 飲 む ば か り


両 足 が 棒 の よ う だ と 案 山 子 か な


赤 ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
鉱 山 や 氷 河 期 抱 き 耐 え る 夏


網 戸 ご し 細 か い 夜 が 並 ん で る


盆 支 度 墓 の 間 に 間 に 少 女 た ち


盲 目 の 父 と ....
まるで
ホワイトのように白い病室の中から
君は待つだろう
あらゆる部屋で踊っている死の山羊たちを無視して
根付く花に囲まれながら
真正面からベッドに腰かけている君は
瞬きをしない
くしゃ ....
暑い夏流れる汗もそのままに
もはや芽吹くことのない
冷たい枯れ木に寄り添って
待ちましょう
ただ無言のまま
トゲの多い喋り方も忘れ
靴を脱いで
裸足になって
老いた虎のように
待ちま ....
夏 か い て ん す る と 同 時 に 蝉 騒 ぐ


盗 塁 を 刺 せ ず 投 手 の 恋 終 わ る


縁 側 の 素 足 の 影 で 眠 る 秋


草 む し り 花 ....
たわいもないもしくは深刻な
天使たちの会話を切り裂いて
チャコールティースの王たちが円に酔い痴れる滅びの夏
閉め切られた部屋の中に
続々と集うひとびと
片足の無い者は言葉を投げ続け
真っ白 ....
沈んでゆく亡き王女のためのパヴァ−ヌにさみしい初夏の夕ぐれ
ピアノは巨大にリビングしているけど
きみのいないみぎてもいないし
きみのいないくすりゆびもいない
どうしようもない僕はしっとりと
 ....
痙攣している右手で
聞いたこともない山々や
見たこともない街並みを描く君
僕はくだらない登山家として描かれ
どんな街並みなのか見ることもなく
いつまでも登り続けている
だけど君の手が震えて ....
行き止まりの洞穴の中へ
君が入って行ったので
僕は後を追う
じめじめと湿気じみた洞穴の中で

わ わ  わ   わ    わ    わ   わ  わ わ

君が戻って来る気配はない
僕 ....
ごはんを食べた後
階段を上って部屋へ戻ると
ごはんを食べるために部屋を出て
階段を下る
ごはんは誰かが食べていたので
階段を上って
部屋に戻ると
明かりがつけっぱなしだった
だれかが消 ....
コーヒーを飲み過ぎたせいか
僕はコーヒーになってしまった
夜、眠れないとか
胃が痛いとか
そんな問題じゃなくなった


あ、こぼれてしまう


とゆうよりすでにこぼれてるねみんな
 ....
今日も世界は果てしなく
夕焼けに向かい
沈んでゆく
今日も世界は果てしなく
花開いては散ってゆく

明らかにぼくは夕焼けだ
明らかにきみは夕焼けだ

砂まじりの唾を飲み込んで
涙目 ....
とうどうせいらさんの本木はじめさんおすすめリスト(65)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イエスタデイをうたって- 本木はじ ...短歌17*05-4-5
春のおゆうぎ- 本木はじ ...俳句505-3-28
むらさきせかい- 本木はじ ...短歌705-3-12
グエロ- 本木はじ ...短歌605-3-8
MOTION_PICTURE_SOUNDTRACK- 本木はじ ...短歌505-2-27
彷徨反射- 本木はじ ...短歌505-2-14
十七病- 本木はじ ...俳句7*05-1-16
赤に赤- 本木はじ ...俳句17*05-1-15
千年浮遊- 本木はじ ...短歌504-12-22
若者的最高峰- 本木はじ ...短歌1204-12-12
開花未遂- 本木はじ ...短歌604-11-8
生活未遂- 本木はじ ...短歌604-11-6
DAYDREAMYOUTH- 本木はじ ...短歌604-10-30
PASTICHIO_MEDLEY- 本木はじ ...短歌16*04-10-6
FAREWELLAFTERSCHOOL- 本木はじ ...短歌1004-9-28
To_Cure_A_Weakling_Childish_So ...- 本木はじ ...短歌804-9-10
name- 本木はじ ...短歌4*04-8-23
秋風記- 本木はじ ...俳句804-8-18
夜光中- 本木はじ ...短歌3504-7-14
夏未完- 本木はじ ...俳句18*04-7-10
LOOMER- 本木はじ ...自由詩304-6-27
変態- 本木はじ ...自由詩5*04-6-22
夏の首- 本木はじ ...俳句8*04-6-19
ROOMER- 本木はじ ...自由詩304-6-19
形見- 本木はじ ...自由詩504-6-14
絵が枯れる日- 本木はじ ...自由詩1104-6-11
探生日- 本木はじ ...自由詩204-6-4
六月病- 本木はじ ...自由詩604-6-3
苦い夜- 本木はじ ...自由詩604-5-31
排泄- 本木はじ ...自由詩304-5-28

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