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　　縁側に置かれた
　　座布団にひなたと
　　猫のにおいが残っている



　　どこかで水が流れているのに
　　影も形も消えてしまったみたいだ
　　風に運ばれ
　　気まぐれな　.... 　　まるでこの世の始まりから
　　僕を待っていたように
　　茶色い床に君の
　　十二枚の写真が散らばっている
　　秋の風が窓の外で
　　穏やかにはためく午後
　　僕はグラスに冷たい　.... 　　夏が来て
　　巨きな足で僕を
　　やさしく踏みつぶしていった
　　蟻より小さく
　　原子よりもっと小さく
　　僕は
　　ただの言葉になった



　　それから南風に運ばれ
　　....

殿岡秀秋さんの草野春心さんおすすめリスト（3）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
座布団	- 草野春心	自由詩	11	13-3-28
レンズ	- 草野春心	自由詩	21*	11-11-24
夏が来て	- 草野春心	自由詩	4	11-6-2

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