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指先なんか不器用でいい

鍵盤が求めるものは
迷いを持たない、その
指先の重み


ねぇ、

清らかな雨の注ぎに
いつまでも耳を傾けていたいの、




おはよ ....
紅さし指で
この唇をなぞっておくれ

宵をにぎわす祭りの夜に
提灯ゆらり


光はたぶんに
正しいものだけ捕まえる
ほら
燃える可憐な蛾がひとつ

短命ながらも風情をもって ....
悪気などないのだから
だから尚更
優しいあなたは嘘つきになる

誰をも騙せなくて
自分を騙すことではじめて嘘つきになる


それがたとえ取り繕いの仮面であっても
優しいあなたは
 ....
ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
風にそよいでいたきみのこと


ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
きみの光が思い出に捕らわれそうで
 ....
阿部さんの千波 一也さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ピアニスト- 千波 一 ...自由詩17*05-7-26
薄灯りはまもなく消える- 千波 一 ...自由詩25*05-7-23
優しきあなたへ罪状を- 千波 一 ...自由詩20*05-7-13
ふわり、風- 千波 一 ...自由詩15*05-7-13

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