朝起きると両目がハートマークになっていた
しかし見た夢は思い出せない


ご飯を食べているとキリギリスが大口開けて飯を食わせろという素振りをした
仕方なくレタスを詰め込んでやると礼のつもりか ....
手のひらを日傘にして
眩しそうにする

あなたの顔の半分は照れている
隙間という隙間から
光は影を埋めようと入り込む

もうちょっとと思える瞬間が好き

たとえば少し困らせて
泳い ....
びょうきのおじいちゃんをおばあちゃんが

かんごする

そのおばあちゃんをきかいが

かいごする

そのきかいをさるが

てんけんする
変わらなければいけない

そんな強迫観念に怯えながら
どんな未来を
手にすることができるというの?

今の自分を否定することで
なにが生まれるというの?

変わる必要があるのはむしろ ....
もうみたくない
憂鬱な雨

窓には
静かにあたるけど

心の中に
どかどかと入り込んでくる

嫌な嫌な雨
こんな雨の日に泣きたいのは気のせいだと思った

この間、久しぶりに友人と飲んだとき
ずいぶんとしあわせそうな顔になったじゃないかと言われた
そのセリフの半分が
励ましだということを
僕は知 ....
文明昇華
のまえに

文明消化
しようか
いつものビルの
屋上の
錆びた欄干の上で

ボクは君を待っている

たとえ1/10000分でも
ぼくを疑っているのなら

ぼくは空を飛んで見せるよ

たとえ1/10000でも
 ....
部屋の隅の埃や
ガスレンジの油なんかを
うまく避け見ないようにしてきた母

そんな母を、
うまく避け見ないようにしてきた父

そんな父母を、
うまく避け見ないようにしてきた弟

そ ....
(葬儀におけるエコロジー)

もし ぼくが死んだら
土葬にしてくれ

小さな命たちに
ご馳走してやりたいんだ

もし 火葬にするなら
ミディアムレアに焼いてくれ

エネルギーを
 ....
{引用=
恋とか、愛とか、人間関係とかじゃなく、
逢うということに、ぼくは退屈を感じていたのかもしれない}




わたしも?



ときみが驚いた表情をした。それはそうだろう。 ....
だまになってしまったその、ゆうぐれをまとめながら
左手の指輪で料理を作っているママが
味見したものはすごく
寝ぼけた味でなまぬるかった

あたしがママのすみっこで
ため息をつきながら、ぱん ....
ぼくは流れてゆく、洗面台から消えてゆく、洗面台の排水口から、少しづつ、消えてゆく、冷え切った蛇口と、無造作に放置された、石鹸の反目、ぼくの手は、今日も汚れてしまった、ぼくは石鹸で手を洗う、今日一日分の .... 木枯らしの吹く冬空に
わずかに太陽が顔を出したら

一瞬

懐かしい風が頬をなでた

僕は我に返って
思わず振り返る

人ごみの中に消えてゆく
自分の記憶の中だけにある声と面影
 ....
 

















































 ....
もう10年以上
君のナイフは
ぼくに
刺さったままだ

君が誰かに
サービスしている
その間にも

ぼくの傷口からは
鮮血が流れ続けている

ぼくはナイフを
抜いたりはしない ....
逆立ちしてもできるんだと
空に向かって股をひろげたその子は
倒れたあと少し悔しがり
今度は大の字になって
世界に向けて発信中と叫ぶ

その子は誰にでもピースする
やめなさいと言いたくなる ....
ぼくらは殺し続けるのか
この手を失うまで

ぼくらは傷つけ合うのか
この舌を失うまで

ぼくらは偏り見るのか
この目を失うまで

ぼくらは走り続けるのか
この足を失うまで

子 ....
だれか ひとりのひとを
すきになって すきになりたいんよ

だけど 遠距離でも つづくコじゃないと あかんなぁ

純粋に 恋 がしたいんよ
あい やのうて 恋 がしたいんよ

それ ....
来る日も
また来る日も
毎日 毎日

朝も昼も
そして長い長い夜も

あなたのことばかり
想いつづける

何気なく交わした会話や
時折みせる少年のような微笑や
偶然に触れた
 ....
とりあえず ここから出よう 空 に 見 つ け た

君 の 羽 根
目前の硝子が

あまりに硬くて

飛び降りる事は諦めました
「誰でも殺せます」
その張り紙を見て僕は
丘の上の 小さな建物を目指す

汗が出る
それでも昇る
急勾配の道路を 勘を頼りに
聞き慣れない住所のありかを探す

日が昇りきった ....
地に埋まった男は
逆さの姿勢で固まっている


そのまま足を伸ばし続けて

彼は、いつしか
木、と呼ばれるようになった。
(1)

僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。



(2 ....
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