世界の終わりには
きみに会いたくない
私は一人で
近所の河原に行き
滅多にしないゴミ拾いをしたり
枯れた草の上に寝転がったりする
赤い赤い空を見上げ
近くのビルから落 ....
ショー月ジン社へ行くよ!
ゴ国ジン社へ
間延びしたリッ橋渡って
コウ化学スモッグをイッ杯吸って
トーちゃんと、カァちゃんと三人で
ノー梗塞のジーちゃんのため
僕たちは神様にオ祈りするよ
....
打ち出でてみればそこは青く
ウミネコが謳い白く泡だつにぎやかなオモテだ
楽園だなあと思うオレ
「ようっ」と挨拶交わしてくれるじゃないか
嬉しいじゃないか楽しいじゃないか
....
牛カルビを箸で持ち上げる
タレにくぐらせてご飯の上に乗せる
口へ運ぶ
あっさりとした旨み
歯ごたえがあるようですぐに消えていく
油っぽくはないと
半分ほど食べ進んでから気づいた
乳臭い旨 ....
やっぱり(笑)
愛され系でいきたいし(笑)
夜中に冷蔵庫とか(笑)
あけちゃうし(笑)
死んじゃうくらいの恋(笑)
セックス(笑)
愛されてるって実感(笑)
ナヤミとか(笑)
プチ ....
うっわつらな心ん中で
魂が逆様に浮かんで
気持ちが手遅れになっているのがわかるんだ
『無意味』という
くすんでしまった
いのちが逆様に沈んで
言葉が枯れ切ってい ....
類人猿の
波打ち際で
太陽は沈まない
沈まない太陽の
その向こうに
地平線はあった
もう帰る家が
ありません
いつもぼくの頭の中では
警報が鳴りっぱなし
いつもぼくの前には
抜き身の刀をもった辻斬りが立ちふさがっている。
日常の些細な事ごとに神経をすり減らし
表の顔では平然をよそおう。
家に引 ....
大きくなったらお父さんみたいになりたい
保育園で描いた父の肖像画を掲げて
恥ずかしがりながら言って
グローブみたいな手で撫でてもらって
四角い輪郭
プツプツの髭?
目?が三つ?
....
にゅうすぺぃぱーとかいうものには
お皿に盛った、たくさんの不幸せが
食べ散らかされているようです
幸福とかいうやつが
いつも私の目標ですが
そいつはいつも笑いません
今日も電車に乗 ....
俺の稼ぎは飲み屋が使う
におい嗅ぎ大丈夫なら大丈夫
お隣が寂しい顔でほっとする
棒きれに耐久性で負けている
トイレが綺麗 おそるおそるだ
すぎた事を占っている泣きながら
帰宅ラッシュだった
階段で圧力に耐えかね
ひょろ長い女の背を
あわあわと胸で押してしまった
(押すなよおっさん!
おっさんではない
武士である
{ルビ法度=はっと}に ....
シチューを煮込む鍋のとなりで
牛が熱心に腕立て伏せをしている
ぼくは牛に近づいて
両腕を切り落とす
そして二本とも鍋に放り込む
牛がうらめしそうな目でぼくを見る
こちらもギッと睨み返すと
....
あいかわらず武士だった
参代する日でもなかろうに
女房殿に渡された温かい包みを抱えて
坂を下ってゆく
*
何やら人垣ができていて
たいそうな{ルビ賑=にぎ}わいである
隣の女房が ....
朝起きると武士だった
(拙者、もうしばらく眠るでござる
と、布団を被ったが
あっさり古女房に引き剥がされた
長葱を{ルビ購=あがな}ってこいという
女房殿はいつからあんなに強くなったのだろう ....
白髪になりし頭を掻く
掻き毟って
ふけが舞う
舞い落ちては
降り積もる
我が肩に
膝に
胃液が
溢れて
喉元に溜まる
こらえてきた
鬱憤が
喉元に溜まる
吐き出 ....
のろま
のろま
のろまどけどけ
みちいっぱいに
ひろがって
こちとら
あしが
ばいぶする
のろま
のろま
けっとばしてやりたいのはやまやまだけど
こち ....
たぶんみんな知っている
本当は女のアレの中に男のアレが入っていないことや
男のアレに添えた手の裏側に白い液体入りのスポイトが隠されていること
つまり薄いに越したことはないけれども
丸見えを望ん ....
昨日、詩ができました
世界の飢餓を嘆く詩でした
あまりによくできていたので
ごはんをいっぱい食べました
昨日、詩ができました
戦争に反対する詩でした
あまりによくできていたので
朗読 ....
13時 @ハト通信
むだづかいしても
だいじょうぶ
ほんとうに
からっぽになるときは
ちょくぜんに
いろがかわるから
あー あーっ
....
超最高にいかすマシーン。
右手付きの左手付き。
エンジンを燃え上がらせる、最高のガソリンはみずの屋の中華丼。
超最高にいかすマシーン。
右足付きの左足付き。
最高のエンジンは一人力!
24 ....
白い
白いブリーフ姿
白いブリーフ姿の中年
白いブリーフ姿の中年がベッドの脇で
準備体操
白い
白いブリーフ姿
白いブリーフ姿の小太りな中年
白いブリーフ姿の小太りな中年がマンガみ ....
歪んだ (会社) のなかで、不意
に犬のような沈黙を口に押しこめ
られた男は、夕暮、痙攣する肩を
抱え、部屋のおくへ潜っていく。
床に転がった身体を覆うように、
いつのまにか、 (部屋) ....
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