ぼくはもう二度と
海なんか
恋しがったりはしない

何もかも脱ぎ捨てて
素っ裸で泳いだあの夏の海を
恋しがったりはしない

おまえが耳元で囁いた
あの言葉を思い出して
涙ぐんだりも ....
トレーの上にはホットココアが2つ並んで運ばれてきた
「おまたせしました、ホットココアです」
君の目の前にはココア
僕の前にもココア
2つのココア
君は一瞬なつかしい顔をして
ココアのカップ ....
JR大阪駅前のこの街で一番せっかちだと言われていた信号

まばらな人をかき分け入って行く

托鉢の僧侶が般若心経を上げ時折鐘の音が響いている

信号が変わる迄の待ち時間

待ち人は ....
あなたの肩にあるものを
わたしも一緒に背負いたかった

あなたが歩くその道の
景色をともに眺めたかった

でもどうぞご安心を
わたしは理解しています

あなたの力になれるのが
決し ....
「ちゃんと私を見てよ ! 」って
君の声が目覚ましのベルのように響いて
僕は喫茶店のイスから転げ落ちそうになった

「あなたはいつもそうなのよ
 なに考えてるのよ
 また妄想にふけって」
 ....
思い出が溜まっていくことが とても怖いといった
きっと目を尖らせて 僕を止めた

ぼくはきみの その目の中に写るものがとても見たいのだ
ただ それだけで ぼくは きみから なにも奪い取りはしな ....
きみはまだ覚えてるかい
場末のカラオケボックスで
きみにせがまれて歌ったあの曲
就職活動の真っ最中で
髪を切ったばかりだったぼくは
苦笑いしながら歌ったんだ

就職してからもう十年以上も ....
飛べないのに
鳥であり
翼をもつ苦しみが
お前に分かるか
僕は黙っていると
アナタはその足で
歩いて行ってしまった
あの時何も言わなかった事が
本当に正しかったのかと
今も考える
あいの おしり

よろこびの おしり

なぐさめの おしり

しんでしまった おしり

いきている おしり

うたの おしり

はなさく おしり

げいじゅつの おしり
 ....
これまで
何百人の壊れた瞳と
話してきたのだろう

何千人の傷を覗き
何万人の嘘を写してきたのだろう

そして
その中の
何人のひとの血となり得たのだろう
おれは
地下鉄ゴトン
改札口ガタン
猫の目キラリ
三日月ピカリ
ドブ川ドロリ
長い影スラリ
帰り道ポツン
鳥影は
かなしくさせる

水辺で
鳥影を目で追う

目の動きだけがあり
もう鳥影をみていない

その向こうの
そのまた向こう
考えのたどりつけない
向こうを

見たいと願う ....
上から下を眺めて
もし落っこちたとき
やっぱりコンクリの上じゃなくて
芝生の方に落ちたいなあ
なんて考えてるうちは
無理なんだろうな
デパートは
大好き
熱帯魚売り場と
屋上が
あ ....
左の指先でお前の乳首をつまみ、

右手はお前の後頭部にやさしく

そっと添えて、

お前の両足を俺の左足で、外側から

刈り倒し、叩き付ける。

それからそっと、

くちづけを ....
お前らはまず働け   
働いて金を稼げ
その金でうまいもんを食え
腹がいっぱいになったら女を抱け
SEXに飽きたら早よ寝てしまえ
起きたらまず自分の存在を疑え
疑いが晴れたらそう言い張れ
 ....
とりあえず

(テレビもおもしろいのやってないし)

何もすることがないので、

(読む本もないし、お腹も減ってないし)

きみは外に出てみることにする。

(ちょっと肌寒いかもし ....
ザ行が言えない
消防団の斎藤君
「出初式」を調べたいけど
 
 でどめしきがのっちょらん
 でどめしきがのっちょらん
 

不思議がり
「大分弁なん?」

―あんたがな

 ....
私を好きだと厚かましくもせまってくるのなら
足をお舐め
それから話しを聞こうじゃないの

金はないけどお前が好きだと言うのであれば
貢いでもらっている生き恥で
十字架にでも吊られな

 ....
バレンタインチョコくれ
わけへだてなくくれ
バレンタインチョコくれ
ナンピトたりともくれ
せっかく4トントラックを手配したんだから荷台が満タンになるまでくれ
それまでバレンタインデーは終わら ....
僕はとってもバカだから
君が泣くのも気づかない

だから僕は考えた
君の涙に鈴つけようと
そうしたら君が泣く度に
いくらなんでも気がつくと思ってね

僕はとってもバカだから
君が泣く ....
波立たぬ水面を漕いで行く
誰かの唇からこぼれて落ちた
言葉の破片を掬い取るように
静かにゆっくりと
しかし確かに
前に漕ぎ進んでいく

百年前の詩人が書き記した言葉も
百年先の詩人が書 ....
ゼロから誕生するものなど
あるはずもなく
すべては発見であり
けっして発明ではない

オリジナルであるという幻想
オリジナルでありたいという病

きみの頭の中に
天啓の如く降り立った ....
もぅ つかれちゃった

ぼくはなにもできないのに

みんな、きたいをかけてくるから

ごめんね おかあさん おとうさん


そう言い残して

四葉のクローバーは自殺して


 ....
真夜中に
車を走らせて病院に
きみを隣に乗せて

きみは知らないかもしれないけれど
真夜中の病院というのは
何度来ても落ち着かないんだよ
物音一つしないのに妙に騒がしいんだ

救急窓 ....
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