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巨人になって
谷を飛び越すことがある
足裏に地上の凸凹を感じながら
足首に絡む電線や
田んぼのぬかるみを楽しんだり
街を念入りに踏み潰す
そんな時、人は
わずかな寒気を感じて振り返り
....
水面に顔を寄せていくと
無数の鯉が浮かび上がってくる
餌をくれると勘違いしているのか
ぱくぱくと開け閉めする口が異様である
指でも突っ込んでやろうか
でも吸い付かれたら気持ち悪いな
上空の ....
もう一年になる。トラックが子供をはねて今もそこに白い花が供えてある。途切れずに誰かが、たぶん遺族だと思うが替えていて、そこだけいつも瑞々しい気配が漂っている。夜暗くても甘い香りがして花が供えられている ....
この畑では猿を作るという
春のある朝 まだ暗いうちに
大根のような葉を茂らせた畑から
泡の弾けるがごとき音を出して
猿が飛び出る
猿が土から勢いよく
無言で かつ しかめつらをして
....
プテラノドンさんの春日線香さんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
巨人
-
春日線香
自由詩
6
20-7-6
鯉
-
春日線香
自由詩
5
20-7-5
Storytelling,_Again_2018・9
-
春日線香
自由詩
3*
18-9-20
猿
-
春日線香
自由詩
3
10-5-20
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