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やまびとの散文詩・断片1
春の息吹が、空から地面から次々と芽吹いて、
美しい山々の栄光は、
わたしたちの赤い血液のように循環する貨幣と、
太陽の動きと星々を絶えず観察して、
それを文字や ....
やまびとの散文詩―断片4
緑色の太陽が沈まない夜が、軋み、傾き、唸りを上げて
動揺する、わたしたちの長い旅は続いた。
黄金を隠し持つ禿鷲が棲む不毛の大地は、ときに、わざわざと
道を次々と造 ....
1
ひかりがなく照っている太陽は、世界の黄昏を
予言して、黒いかなえた起点を、再びふまずに、西を眺めながら、海が飲み込む土地をたんねんに探していく。太陽は、誰もみたことがない、隠し ....
寂しい川面をゆく鳥たちが泣いている。
呼吸する都会の爛れた果実の奥で、生きる者の哀しい涙が漂っている。
世界の涙の尖塔が、青い空を突き刺している。
時間の感覚すらない。呼吸している感覚すらな ....
朝は最初のひとりが前足を躓くと、慌ただしく、将棋倒しになって過ぎてゆく。落下してゆく。黒子だった冬が前面に出て罵声を上げて、季節の華やかな色を、乱暴に剥がしている。
冬の膨張は、僕の忘却の山 ....
大きな扉のような窓に頑丈な格子があり、青い大男と黄色い小人が棲んでいる、青い大男は冒険者の物語を愛し、常に快楽を渇望している、黄色い小人は世界と神の歴史の真実を語り、常に高邁な書物に埋れている、その部 ....
岡部淳太郎さんの前田ふむふむさんおすすめリスト
(6)
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日付
やまびとの散文詩(一)_
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前田ふむ ...
自由詩
5*
06-4-4
やまびとの散文詩(二)
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前田ふむ ...
自由詩
6*
06-3-22
偽・大洪水—散文詩
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前田ふむ ...
自由詩
4*
06-3-12
壁__デッサン
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前田ふむ ...
未詩・独白
6*
06-3-9
冬のひかり
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前田ふむ ...
自由詩
6*
06-2-7
幸せの森—散文詩
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前田ふむ ...
自由詩
5*
06-2-6
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