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乳白色の
血を流す
草の名を忘れてしまい
野原にからだをうずめた
満天の星の鎮魂歌を
あすの朝の火に{ルビ焼=く}べて
壊れた時計の可燃率とともに眠る
忘却は
時を経るごとにや ....
サフラン色の吐息をつめた
紙風船に
虚空の稚児は
灰色の笑みを浮かべている
道なりに歩いていると
小さな星がすすり泣いていたので
モザイク柄の
傘をさしてあげた
陰った景色は
....
恋人よ
その安らかな寝息をまもれるのか
わたしは
同じ所に{ルビ止=とど}まっていられない
飽和した
硬質な怠惰の
夏の深奥に
ワイシャツが青く干されていて
ノイズの走るレコードが ....
雨ですねぇ
雨ですねぇ
夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか
布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
る
ぽと ほと と ....
ボク
ボクは、僕といわない。
それは、シモベとよむから。
一羽の蝶が飛んでるよ
あなたとわたし
わたしは、あなたから生れた。
そして、母も父も
わたしにはいない ....
夏の情熱の裏側に
すらっと伸びた少年少女の
腕がつかみそこねた{ルビ目差=まなざし}を
冷たく崩れてゆく陽炎
囚われた脈動は
透けていく意識となって
{ルビ中性花=ちゅうせいか}の宙吊 ....
ヒトに生まれてきたのでした
死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす
私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
手に手をとって
風に陽に
戯れて咲く
「絶望を{ルビ殺=アヤ}めてください」
広く遠い
わたしの果てで
またたく星が連なって
高く深い
ゆらいだ空に 光射しこむ。
逢いましょう
契る想いは風に乗せて
あなたの流れへ ....
フォマルハウトさんのこしごえさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
忘却曲線
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こしごえ
自由詩
15*
05-9-11
失恋
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こしごえ
自由詩
29*
05-8-22
待合せ
-
こしごえ
自由詩
8*
05-7-16
リズム
-
こしごえ
自由詩
9*
05-7-12
ウソとホント
-
こしごえ
自由詩
9*
05-7-11
ドライフラワー
-
こしごえ
自由詩
12*
05-7-10
私
-
こしごえ
自由詩
7*
05-6-18
三姉妹
-
こしごえ
携帯写真+ ...
7*
05-6-15
アヤメウタ
-
こしごえ
自由詩
4*
05-6-14
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