すべてのおすすめ
煙草が止められないせいで
私の心臓は故障寸前だ
運動もせねばなるまい

仕事をしなければ
生活してはゆけないが
いやいやする仕事は生活に好くない

義務なんて押し付けがましいもの
世 ....
液晶が 関東平野を東へ走る青年 を映す 速度にまつわる素朴な
感嘆は冷気にあてるとしぼむ はずだから「ああ」という呼気をふ
くらまさず口のなか でビールと混ぜてのんでいる 速度よりも  ....
夕暮れの後薄闇になって
築十七年のマンションの庭を見ると
芝生の奥の片隅に三つ葉が生えている
その向こうで子供がボールを蹴っている
一人はエントランスのマットに寝そべり
一人は自転車に乗った ....


「柴又ぁ〜、柴又でございます」

京成の電車を降りて{ルビ瓦=かわら}屋根の駅を出ると
前方には旅に出てゆくとらさんの像が{ルビ凛=りん}と立ち
柴又の町を振り返り、みつめている
 ....
突然の少年が
突き立てた事実は
幾度も
幾度も
新聞に揺れる

その隅で
外国人に刺された女性が
痛い
痛いよ と

夜明けのコンビニで
焼け落ちた民家で
悲しみの深さと
 ....
ケイタイが 君からの着信音で鳴った

            ”苦しい 助けて”
                 熱を出した君からのSOS
          そんなに苦しい時に ....
窓をつくった
何に向かって開かれればいいのかわからないまま
そしてオブジェのように空間に散らばる
さまざまなかたちや色のCHAIRS

ふと気づくと別なのに腰かけてたりする

時計はもう ....
キミノナミダ 出勤途中
春の雨が降り始める
傘をさしながら
自転車でこぎ急ぐ
信号待ちの時ふと気付く
この雨が一日一日春を呼び
急に芽吹き出した緑の木の下
緑のカッパを着た老人が
信号待ちをしている ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
闘争は常にあり、ときとして高みより眺めれば静かなれど、戦場はその内より崩壊の曲を奏で、その旋律は土台からくつがえされる。 歩きなれてる道が
私を飲み込む波に見えるの 
 黒い波に
 
 「会うかもしれない」 
 その淡い期待
 この苦しい想い
 言ってしまいそうになる
 
 覚えきれないほどの 
 ....
こすりすぎた眼球みたいに
途切れない経血みたいに
トロトロと 生熱く

あ"ぁ

路地裏の男風呂の脱衣所の煙草の匂いは
嫌いなのに良い香で
畳みたいに爽やかで
思いきり吸い ....
それは河のほとりに
それはいつまでも青く


彼らにとって
古より伝わる大切なもの
守るべきもの
祈りを捧げ
崇め続けられていた


それは現在こう呼ばれている


 ....
明日も、とても寒いでしょう。
・・・とテレビの中で天気予報士は言う。

天気予報士の唇は震えている。
ひょっとすると、彼の娘も人質に捕らえられており、
言いたくもない報道を無理やり言わされて ....
一体どうしたら
理解できたのか
原初以来
受け継がれた
記憶を
刻み込まれ
刷り込まれ
繰り返して来た
因果応報という
歴史を
確かに
そんなものが
私の細胞の
DNAの
 ....
俺は真夜中のゴールキーパー

昼間は

味方の攻めも良し

守りも良しで

ボールは飛んでこないんだ

観客が喜んだり悲しんだりして帰った後

俺にお呼びがかかる

夜は弱 ....
僕    〜春と修羅 序より〜

続いている
重い重い
暗い暗い
罪深い
歴史の中から
一つの魂が浮上する

「私という現象は」

その誕生が
いつなのかは
知らない
少年 ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ   *

 

 ....
後頭部のかさぶたかきむしって
かきむしってはじき出したコンテンポラリー都々逸 雷鳴のごときフレーズ
こいつをひっさげ天京ツアー 俺たちの前で
広大なクレーターは激揺れ 無音だ ....
やわらかい

やわらか過ぎると
嘆くこともある

指先が
この言葉さえ

クイコンデユク

やわ肌に無数の傷痕

愛することもできやしない

やわらかい

あなたはやわ ....
こんなにも空は晴れわたっているのに
だらしなく続く海岸線には
腐乱した犬の死骸が転がっていて
虚ろな目つきの子供たちが
黙ってそれを取り囲んで眺めている

子供たちの瞳の奥にあるのは
驚 ....
残像、光の残像、



スローモーションで、ドアが開く。

引き伸ばされた・・・・音。光の残像。



捨てられてしまった記憶、光の残像を、



それは誰にもわから ....
絶望を語る人は
絶望を語る上において
楽しそうだ

恋の苦しみを語る人は
恋の苦しみを語る上において
楽しそうだ

国を憂うことを語る人は
国を憂うことを語る上において
楽しそうだ ....
悲しさと淋しさを
試験管に注いで
反応させたら
恋になるかしら?

手をすべらせて
ビーカーを取り落とすほど
白い煙をたちのぼらせて
恋になるかしら?
私は名もない1本の木
腕をのばしても空へ届かない木
春になっても花の咲かない木
ぽつんと立ちつくしてる1本の木

あってもなくてもいいけれど
そこに存在し 根をはる
そんな強い 1本の木
永遠という嘘を
信じる私
永遠という嘘を
知らない私
   冬のくじらは島になりたかった
   椰子の木を一本 背に飾って
   あの人のために家を建て
   そして浜辺を用意した


   一人きりの夜に 歌を歌う
   夜の海に ....
日常に魔法使いのぴかぴかしたものが落ちてきた

何年も待っている
漆黒の夜空を見ながら

新品の箒を持って飛ぶ

異世界への切符
+イントロ
  結露した窓にイルミネーションがくもっている
  さびしい道を車が通るたびに
  天井をヘッドライトが照らしては消えていく
  2004-5
  新しい年に関わりなく闇は塗 ....
銀馬車でこいさんの自由詩おすすめリスト(73)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
洗濯板ばさみ- 蒼木りん自由詩1*05-2-23
散乱- 田代深子自由詩805-2-22
三つ葉- 梼瀬チカ自由詩2*05-2-22
風の寅次郎- 服部 剛自由詩12*05-2-21
アーカイヴス- umineko自由詩205-2-19
発熱- 虹村 凌自由詩2*05-2-19
CHAIRS- 塔野夏子自由詩7*05-2-19
特殊解- 043BLUE自由詩105-2-19
- 梼瀬チカ自由詩3*05-2-12
仄暗い公園で- ベンジャ ...自由詩33*05-2-12
失われた言葉- ベンジャ ...自由詩2*05-2-11
bom- くるす自由詩1*05-2-10
- びわ自由詩205-2-9
ミシシッピ・ブルー- あとら自由詩1*05-2-9
セーターはどこへいった?- GGP自由詩205-2-9
永遠のスタート- 梼瀬チカ自由詩105-2-8
☆186_マヨナカノ、ゴールキーパー_Ⅰ- 貴水 水 ...自由詩5*05-2-4
僕___春と修羅_序より- 梼瀬チカ自由詩3*05-2-3
早朝の青空に消ゆ_みすずノ星の_澄んだ瞳に見守られ・・・- 服部 剛自由詩12*05-2-1
鳴___動- 田代深子自由詩605-1-31
やわらかい- 谷川美嶺自由詩105-1-29
海辺にて- 大覚アキ ...自由詩205-1-21
ドロップ・シャドウ、コントラスト、コントラスト- GGP自由詩405-1-21
賢者は多くを語らないと想像していたい- 煙と工場自由詩1305-1-19
恋の化学反応- 春日野佐 ...自由詩5*05-1-18
1本の木- 春日野佐 ...自由詩13*05-1-11
永遠という嘘- ツクヨミ自由詩405-1-8
冬のくじら- 嘉野千尋自由詩9*05-1-6
流れ星- 暗闇れも ...自由詩2*05-1-3
- しゅう自由詩105-1-3

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