塔というひとつの崩れるあこがれや空へと伸ばした腕の傷痕


傷つけて傷つけられて庭先で裸足のままで梅の香を嗅ぐ


濁流に映りしきみの微笑みか重たき日々の波のきらめき


階段の日陰 ....
指先であそぶ旋律がピアノの鍵盤の上を流れて 
部屋に溢れるやさしい音階のすきまに
天球図は青くひろがってゆく
東のかなたの
さそりの心臓は自ら発火し
そのきらめきは引き出しの奥で眠るルビー
 ....
バ ス 停 で 誰 を 待 つ の か 時 刻 表


ダ ム の 底   校 舎 の 上 を 泳 ぐ 魚 


婚 姻 の 日 も 沈 み ゆ く 夕 日 か な 


ふ ....
銀河の片隅で
宇宙は小さな膨張から始った
化学は破裂することなく
世界を束ねては爆発させて
ひとつの塵を生み還す

綺麗な流星を眺む人も
擦り切れながら火花を散らす隕石の光子
美しい変 ....
少女たち暗黒舞踏を踊る夜旧市街へと駆ける少年


少年が少女の着替えを待っている土の器をふたつ並べて


蜜だらけベッドの上で酔い潰れ蛇足過剰の花をむさぼる


張り詰める音楽室の黒 ....
五十嵐 敬生さんのおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
REINCARNATION- 本木はじ ...短歌605-3-8
さそりの心臓- ワタナベ自由詩3105-3-3
赤に赤- 本木はじ ...俳句17*05-1-15
宇宙の落ち葉- つきのい ...未詩・独白905-1-13
少年少女探歌- 本木はじ ...短歌1304-11-14

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