すべてのおすすめ
いつまでも
優しくあろう
小さな太陽が
果てしのない流れの中で
一瞬間だけ
またたいている
どんなに邪険にしても
きっと魂が
引き寄せられてしまう
星に、石に、樹木にするように
虫 ....
8歳の少女が
星に願いをかける時は
指を交叉し
顎を上げて
こう言うそうだ
「イクサル・スプレンデー
イクサル・スプレンデー
イクサル・スプレンデール
私の妖精
降りて来い
....
一匹の虎縞の雄猫が
防波堤の上で
香箱を作っている
そんなところで寝ていてはいけない 猫君
猫らしからぬし
寒かろうし
それに何より
魚に食われたとあっては
猫の沽券に関わるだろう
....
遠い国で鳥があの娘を
拾って育てる
鳥はあの娘に名前をつける
あの娘は鳥に名前をつけることを考えている
鳥はあの娘に
おいしいお粥を作らせる
あの娘は庭のいちじくを
鳥にもいで来させ ....