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ハンバーガーセットを注文すると
工場のベルトコンベアに乗せられ
出荷される電子レンジみたいな気分になった。
ハンバーガーが出来上がるまで三分かかると
店員の女 ....
コンビニで買ってきたポテトチップスをテーブルに撒き散らして
両足で踏み散らすのが僕の恋人。
それを食べるのが彼女の恋人の僕。
僕は犬だから、彼女はショーペンハウエル。
....
夜が終わる音を
聴いてみたくて
ふとんから顔だけ出して
ひっぱった毛布の端で
口元の辺りが隠れている
暗い水槽の中で
向きを変える熱帯魚の尾ひれは
水を斜めに ....
グラスの底の穴からミルクがこぼれている
おさえた手からミルクがこぼれている
立ってる床の穴からミルクがこぼれている
ミルクがこぼれている
それ以上は何と言った ....
寒空へ向かうシャボン玉の割れたさきで
季節が変わる
ふくらんだ嘘を削ぎ落とすようにきみは
僕をたった一つにする
やさしい指先に抗いましょう
午後の上機嫌なチーズスフレ ....
カスタネットの鳴るほうへ
落ち葉が泳いでいった
開かれた世界
忘れてた呼吸のリズムを思い出すような
覚えたての九九を妻が口ずさむ
大切なものは奪われても
忘れなければいいのよと妻が歌う
夕暮れ前に一瞬空が明るくなり
テーブルのりんごやみかんやバナナが色を手に入れた
頬杖つきながら
文 ....
少しだけのしあわせなら正解です
屋上の端っこで見上げる夜空の月は
名もなき白い花の花弁がめくれるほど
唐突にこわいのです
こわさの延長線上にすでに伏せ字になって
しま ....
誰の所有でもない
扇風機が回っている
建売の新築住宅の壁にこびりついた
電信柱の影は
皮膚病
二階の窒息のベランダに干された
布団は
....
塀の上のツツジの蜜をアゲハ蝶が吸っている
硝子屋の軽トラが道の脇に停まっている
見上げたら
茎のような電線の向こうに
無期懲役の太陽がある
自分の魅 ....
八千草薫っていいよね、と言う。正月の高校サッカー観ながらコタツに一緒に入っていたいね、とも言う。誰がこんなことを言うんだろう。八千草薫とピンポン球のどちらがかわいいか ....
裏庭の裏に
アルプスがあって
頂上で山根さんが
大漁旗を横に置いて
しじみの味噌汁を食べてる
ガッツはないが
しじみの実を前歯でこそげ取るように食べるのは
うまい ....
窓の隙間を
風が通って
カーテンがふくらんだ
手のひらのくじらは
ホッチキスとして
毎日暮らす
風の折り目が変わって
混じる
かすか ....
自転車を買い過ぎた夢にうなされたのも忘れて
おれはスーパーまで出かけて
夕飯の買い物の他に
物珍しさで森永の黒糖キャラメルを買った
キャラメルをもう買ったから
スーパ ....
ふくさんのカンチェルスキスさんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
平衡
-
カンチェ ...
自由詩
12
05-4-11
僕らの『凹凸』。
-
カンチェ ...
自由詩
8
05-1-12
夜が終わる音を聴いてみたくて
-
カンチェ ...
自由詩
12
05-1-7
ミルクがこぼれている
-
カンチェ ...
自由詩
4
04-12-28
灰色ゼリー
-
カンチェ ...
自由詩
5
04-12-28
カスタネット
-
カンチェ ...
自由詩
3*
04-12-18
九九
-
カンチェ ...
自由詩
11
04-12-14
傷
-
カンチェ ...
自由詩
8
04-12-3
斜線が入った
-
カンチェ ...
自由詩
13*
04-8-17
ブルーで飽きない
-
カンチェ ...
自由詩
7*
04-6-15
スーパー壬生寺
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
7*
04-5-7
凄腕の。
-
カンチェ ...
自由詩
4*
04-3-18
手のひらのくじら
-
カンチェ ...
自由詩
3
04-2-14
自転車は買い過ぎないようにして
-
カンチェ ...
自由詩
3*
04-2-1
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