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悲しいことばかり覚えている。あとは、少しばかりの嬉しいこと。苦しかったことや、怒りや、恐怖は、みんな忘れてしまった。
十六歳の時、フリースクールのみんなで、お花見だと言って、平日の、誰もいない公 ....
痙攣するプラグを立て、整列する、よろよろした、ねじ曲げて(とろけそうな)パンクチュアルな。心臓の垣根。超えて生きる努力の半分は、犠牲で、とても痛い痛い。
こすれたナイロン
ぜんそくのイソギンチ ....
僕はここにいて、
ここにしかいない。
暗い部屋の中。
スピーカーから流れ出す、
ニック・ドレイクの歌の中。
僕はここにいて、
ここにしかいない。
*
街外れの港には、油 ....
なぜつらいときも君は黙っていなきゃいけないの
なぜ忘れたい思い出ばかりがたまっていくの
なぜ僕らの遊園地には雨が降るの
なぜため息ばかりが簡単に人を殺すの
なぜ人間は平等だなんて言えるの
....
消えない痛みもあなたのことも
クジラのように
忘れました
昼間
麦の入ったコーヒーを飲んでいると
不意に涙が出てきました
自転車に乗って
風のない谷から
一人の影がやってきまし ....
時には、電飾の光が柔らかい感触となって、
僕の視神経のうらがわの白いふくらみを感覚もなく突き抜け、そして瞬間、
目覚めたままの「僕」の大切な悪夢のような暗がりには
永遠の雪が降ります 僕は真っ白 ....
なんか 犬小屋を壊されてた わたし
犬小屋なんか持っていなかったんだけど
なんか 壊されてた それで
ふと上を見ると彼らは
次は月を壊しにかかっていたんだけれど
わたし 月を所持した覚えはな ....
やあ、おはよう
おはよう
また、行くね
僕は
ルール違反を
しなくちゃならない
仮説を
立てた
僕は弱くて
弱い
人間だと
いいと思った
仮説を
腕に ....
冷戦時に於いて、地球は火星よりも、太陽に近かった。今でもそう信じているひとはいるし、そしてまた子供の教科書を書架いっぱいに集めたあなたは、八歳の誕生日に、茶色の小瓶を買ってもらって、中で蝶を飼うことに ....
人里離れた木の家で
タイプライターで小説を書いていたい
静かに、小さく、ひとりで
私
忘れられたピンボール・マシン
白黒写真にだけ残ってる
白骨化した遺体みたいに
静か、 ....
私はもう、何も要らない。
ウォークマンに、遠い、遠い空を入れて、
病院の屋上でギターを弾いていたい。
空の白い魚を釣るように、
電線に永遠を見るように、
ただ嘘に塗れたこの世界で、
与えら ....
揺れる、揺れるよ、カーテンは
揺れるよ、揺れる、いつまで揺れる?
孤独な僕の、この部屋で
全て幻想なのだとしても
今日吹く風の清らかなこと
僕は僕とて不安が多く
薬を飲んで、ごまか ....
秋の午後には、詩を読んで、
ギターを弾いて、風景も、
人の挙動も、忘れたい。
中原中也だけを読み、
ニック・ドレイクだけ聴いて、
全てを捨てて、死にたいのです。
秋の午後には、音楽 ....
画集の、印刷の匂い、
――――――――――
私はもはや空っぽで、
何も求めてはいない。
何もかもとお別れして、
真っ白な風の中を消えていくのも、
そう遠くはないだろう。
画集の印 ....
後ろを向かないで ミミ
あなたの遠い故郷が待っている
そこでは砂場でシグナルを送り合う
かつての街の信号機は、
青くなって唾液のように揺れている
天国があるとするなら、それは
いつも定 ....
百(ももと読みます)さんの由比良 倖さんおすすめリスト
(105)
タイトル
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カテゴリ
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日付
小さなメモ
-
由比良 ...
散文(批評 ...
1
23-9-22
(abuse)
-
由比良 ...
自由詩
3
23-9-22
ひとりきりの王国
-
由比良 ...
自由詩
4*
23-9-21
なぜ
-
由比良 ...
自由詩
4*
23-9-19
想
-
由比良 ...
自由詩
4*
23-9-11
白く、味のしない死んだ軟体のような夢を抱えたまま、僕は出かけ ...
-
由比良 ...
自由詩
3*
23-9-11
(多分)
-
由比良 ...
自由詩
4*
23-9-9
きのうのよる、きょうのあさ
-
由比良 ...
自由詩
4*
23-9-8
奏でる
-
由比良 ...
自由詩
2
23-9-8
夢
-
由比良 ...
自由詩
8+*
23-9-5
光
-
由比良 ...
自由詩
6*
23-8-27
カーテン
-
由比良 ...
自由詩
1
23-8-22
秋の午後
-
由比良 ...
自由詩
1
23-8-22
空白
-
由比良 ...
自由詩
5*
23-8-13
ミミ
-
由比良 ...
自由詩
2*
17-8-3
1
2
3
4
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