すべてのおすすめ
2025年12月9日、
 きちんとした生活をしているという実感が、どんどん意識から欠けていく。格好付けているみたいだけれど、最近、英語の本ばかり読んでいる。ブローティガンの『In Watermelo ....
 先日、谷川俊太郎のインタビュー集を読んでいて、一番興味深かったのが、詩人の一番の特質として「ネガティブ・ケイパビリティ」という能力が何よりも大切だ、と書かれていたことだ。長く引用するのは気が引けるの ....
僕の大好きなピアニストであるグレン・グールドのリズムは、僕を瞑想に誘うし、彼が見ているのは、この世の先の空の光であり、宇宙だという気がする。アニー・フィッシャーは割に好きで、彼女はコンサートホー ....
 しばらくの間、気分が落ちてた。でも、昨日久しぶりにpixivのイラストを見たら、綺麗で、心にしなやかでカラフルな風が吹き込んできた。すぃっと窓が開くような感じがした。ヘッドホンでチャールズ・ミンガス ....  喫煙所を兼ねた休憩所には灰皿が二つ置かれているのに、地面には吸い殻が散らばっていた。大分前から管理されてないらしく、灰皿は吸い殻でいっぱいになっていた。そこは展望台のようになっていて、天井がなく、見 .... (以下の、小説とも言えない散文は、先月以前に書いたもので、考えも文章も全く練られていません。今日、大幅に推敲はしたのですが、本当に書きたいのはこの続きです。今月になって、僕は随分変わったと思います。お .... *1
 もうすぐ四月が終わる。一ヶ月間、本当に鬱々していた。今も、見えるもの全てが眠たそうにとろんとしている。僕の視線は何もかもを仮死状態にしてしまう。ヘッドホンを付けて、空をぼんやり眺めている。中 ....
2月はとても調子が悪かった。どろどろした重力に耐えて生きているだけで、ほとんど精一杯だった。読んだ本はたった一冊だけ。3月に入ってからも、相変わらず気分の悪さは続いています。
一ヶ月間、何にも無かっ ....
 二十歳になってすぐの頃、祖父が死んだ。
 冷たい。愛が測られているのだ、と私は口に出してしまう。あるいは罪の意識の量が。だから、私は泣かない。葬式では馬鹿みたいに泣く人がいる。ちょっと羨ましいな、 ....
「記憶自身が自殺するような朝にね、百年後には誰も私たちのことを知るひとなんてひとりもいないと思ったら、あたしは今日いちにちがちょっとした冒険みたいに思える。ほら」 と言って真由は床の青いカーペットに指 .... 2025年1月1日(水)、
 新年。もし、去年暮れまでの気持ちがこのまま続くなら、今年は割と情熱的に、元気に過ごせるんじゃないかと思う。創作はあまりしないかもしれないけれど、いろんなことを勉強して、 ....

 部屋の中にいると、光の量の変化が殆ど無い。LEDの光と、カーテン越しのぼんやりした光。それから眼を心地よく刺激するディスプレイの光。たまに外に出ると、光そのものを呼吸しているような広々とした気 ....
11月20日(水)、
 僕は、父と母に仲良くしていて欲しい。この世にひとつでも笑顔を増やせるなら、僕もその為に生きられるかもしれない。僕はもう、まるで自分のことしか考えずに生きてきた。自分ばかりが不 ....
11月3日(日)、
 朝、生まれて初めて俳句を書く。現代詩フォーラムで、森田拓也さんに勧められたので、何となく書き始めたのですが、思っていたより数倍ハードだった。短歌とは全く別の表現手段なんだな、と ....
 青年期(思春期の終わり頃?)になると、大抵の人は「さて僕は生きてる。ではどう生きようか?」という疑問にさらりとシフト出来るのだろうか? 「さて、でも、そもそも僕って生きてるの? 僕は何? 世界は何? ....  例えば「ヒマワリが咲いていた」と書く。でもヒマワリは今も咲いているだろうか? ヒマワリという花はそもそも明日にも存在するだろうか? そんなことが不安だった。

 あるときから、今この瞬間だけ美し ....
2024年9月14日、


 昨日は映画をいくつか見た。長年、僕は映画というものにどう接したらいいか分からなかった。僕は画面のこちら側にいる。映像は画面の向こう側にあって、僕の世界と映像の世界 ....
 その店には誰もいなかった。天井は無く、空だけが拡がっていて、それは染みひとつ無い、上質な青空だった。空には値札が貼られていたけれど、少しばかり高価だったので、1m四方くらいなら買えなくもないけれど、 .... 涼しい崖の下のような廊下。私はプラスチックの四角いキーをゆっくりと叩いている。白
い四角い画面に、真っ黒な電子の文字が連なっていく。ここから遠い街の光は、まるで琥
珀の中の物語のように見える。
 ....
 沙恵は絶望しながら踊っていた。煙草を吸いながら。エイフェックス・ツインの暴力的に鮮やかな、白い花のような音楽が拡がる。絶望は居心地がいい。絶望は人を強くするかも知れない。どうなってもいい。どうせ何も .... 春の匂いが、頭の中を灼き尽くす。



2月14日(水)、
 夜、ヘッドホンで古い音楽を聴きながら、花片だらけの闇の中で、僕は書く。

 僕の頭の中には考えが不足していて、人生は分裂した ....
1月26日(金)、
 社会的に穏便に生きていたい、そして人と交わりたい、と思うと、無理をしなければならない。でも、人と話したい。うまく話せなくてもいいから。人との間の壁を、一時的に、もしかしたら錯覚 ....

 ディスプレイの向こう側の壁に、ポロックの絵の複製を貼っている。落ち着いて座っていられないときや、動悸がするときなどに、僕はその絵を何となく見ている。

 ビル・エヴァンスのピアノには死の匂 ....
1月23日(火)、
 昨日まで五日間、入院していた。自殺に失敗して病院に搬送されたのだ。二日間意識を失っていた。目が覚めてからは、死にたいという切羽詰まった気持ちが消えてしまっていて、何だか何もかも ....
1.1
 脳の奥にいつまでも残る風景。この上なく優しくて、これ以上無いくらい、大切な景色。秋の生暖かい涼しさが部屋の中まで浸み入ってきて、全身を包む。とげとげしい、狂った秒針が僕の中で震える。手の付 ....
 悲しいことばかり覚えている。あとは、少しばかりの嬉しいこと。苦しかったことや、怒りや、恐怖は、みんな忘れてしまった。
 十六歳の時、フリースクールのみんなで、お花見だと言って、平日の、誰もいない公 ....
百(ももと読みます)さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
短い日記- 由比良 ...散文(批評 ...325-12-9
ネガティブ・ケイパビリティについて- 由比良 ...散文(批評 ...425-12-9
小さなメモふたつ- 由比良 ...散文(批評 ...225-12-5
久しぶりの日記- 由比良 ...散文(批評 ...6*25-12-2
雨の日- 由比良 ...散文(批評 ...3*25-5-21
聞こえない風の音が、永遠に鳴り続けてて- 由比良 ...散文(批評 ...3*25-5-18
四月終わりのメモ- 由比良 ...散文(批評 ...3*25-4-30
3月初めのメモ- 由比良 ...散文(批評 ...4*25-3-4
空はどこまでも白く- 由比良 ...散文(批評 ...125-2-12
海の底にて- 由比良 ...散文(批評 ...5*25-2-5
1月の日記- 由比良 ...散文(批評 ...225-2-2
孤独感についてのメモ- 由比良 ...散文(批評 ...225-1-30
日記(思うこと)- 由比良 ...散文(批評 ...8*24-11-22
日記(血、生活、光、・・・)- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-11-7
生きるのって苦しいばかりなんだろうか?- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-11-2
ずっと好きでいられますよう- 由比良 ...散文(批評 ...4*24-10-10
メモ(主に映画についてのこと)- 由比良 ...散文(批評 ...4*24-9-17
空を買いに- 由比良 ...散文(批評 ...324-7-31
きらめくものたち- 由比良 ...散文(批評 ...324-7-24
エイフェックス・ツイン、永遠に(改稿)- 由比良 ...散文(批評 ...2*24-5-2
日記、メモ- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-2-23
最近の日記- 由比良 ...散文(批評 ...3*24-2-4
ひとりのメモ- 由比良 ...散文(批評 ...4*24-1-27
入退院後の日記- 由比良 ...散文(批評 ...224-1-26
メモ1- 由比良 ...散文(批評 ...4*23-9-28
小さなメモ- 由比良 ...散文(批評 ...123-9-22

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