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フラットな意識は
この巻いた頭に、ない



カール
巻いた
この毛先の
先に
細くともるみたいな
はるかな、声
きみの声、くるりと
巻いてる

フラットなトイレのドアがひ　.... 森へ
つづく道は
つめたくて
きもちいいんだ
冬の
シーツみたいに
白くないし
深く
濡れているけど

たとえば
ビリジアンって
色が好きだった
絵の具
　.... ときには素直に
夜の空の暗さをみる
ただ光がないだけの話で
じつは日中となにも変わらないように
ぼくの思うことも同じだ

々という文字を子供の頃
不思議に思った
それをつなぐだけで　.... 石を蹴ったら靴が脱げて

靴を拾いに行ったら国境を越えた

そんな風に僕はあいさつをして

君はバナナを一本僕にくれた

皮をむいて

あまりおなかは空いていなかったけど

バ　.... カインツホーム
ぼくたちは
ある晴れた
空白が青く
平屋の建物に
くり抜かれた
にちように
ポカリと口を開け
まぶしいと
顔をしかめながら
柱から斜めに切れ込む
影に半身を切り取　.... これが
きみの体

そう言って
葉桜になった
枝をもぎって
ひらいて見せた
掌には
千切れたり
擦り潰れた
緑色の葉と
黒い枝があった
あんなにも
咲いて散った花びらは
　.... 初夏の風の流れかたは
グラウンド横にもえる雑木林の
緑の揺れかたであらわされるらしい
美しく思いすぎないよう
美しく思いすぎないよう
丘を登る道を歩く
ふたつ影は千鳥格子に
新緑と樹間を　.... いくつか
間を置いたあとに
白紙を折りたたみ
コートのポケットにしまう
しまってぼくは
身体の中を思う

朝の中
はじめて
瞳の色や
ふたえ瞼がわかるなら
さし当たりの悲しみより　.... 　 瑞々しさ

　かじかむ
　手があれは
　「かがやく町だったと言った
　　なにごともない町並み
　　を抜けてゆるやかに
　　傾ぎながら地下鉄は春の
　　空へ。出る駅前はぐるりといたる　.... 何かにつけても
茫洋として寄る辺のない
暗い淵が見えるにもかかわらず
湿りを含まない
重さのない空気を吸い
吸うばかりでそのために
くらり
反転した写真のような明るさと笑顔の中
街を歩　.... 海へ行った
病気の母を連れて
もう一年も前
秋の始まり
懐かしい
海岸線
生まれた町
揺れないゆりかご
籐の編み目の
飴色の海
その色を
ずっとみていた
ゆっくりと歩いて
波　.... 目から涙が
流れるのを見ている
左耳を枕に押し付けて
横たわって
右目の目頭から
左目の目尻から

梅雨の日のガラス窓
流れて渇いて
それを部屋の中から眺めているような
す　.... 　古い油紙に
　絵を描いては
　町をふらつくから
　落として
　何度も
　太陽のもとで

　水たまりに
　浮かぶそれを拾って
　濡れた絵は
　ぼやけてしまうので
　また
　晴天　.... 道路に落ちたセーター

片足だけのくつ

ブルーがつよすぎてこまる


町では
たくさんの
自転車が
倒れてる

BBSは
宗教戦争に負けて
家を飛び出した

おれは借　.... 盛りに

胸像の彼女は太陽の中に沈んで溶けた
彼は銅像のように停止して笑ってみせた
また、冷えて固まっていく季節だ
薄い皮膚から
光沢が失せて
にび色の空の
凍結する｛ルビ質＝たち｝の　.... 水溜りは空を映しこむだろうが
さして時間も掛けずにそれは乾くだろう
ことに街中ともあれば路上に水がとどまる事はない


　　＊


汗をかいている
背中の汗の珠を
そのふくらみを想　....
たちばなまことさんの水町綜助さんおすすめリスト（16）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひかりと水、それが映す町のすべての音- 水町綜助自由詩612-1-3
ビリジアン- 水町綜助自由詩16*11-9-12
かならず蛙- 水町綜助自由詩1010-3-17
家族- 水町綜助自由詩809-10-2
＿- 水町綜助自由詩709-9-22
葉桜の木陰で- 水町綜助自由詩609-9-21
記念写真のような- 水町綜助自由詩7*09-4-29
○- 水町綜助自由詩309-4-16
F_ヶ丘- 水町綜助自由詩708-12-9
こんな堤防の上をあるいている- 水町綜助自由詩1108-7-14
青色- 水町綜助自由詩1908-6-11
雨の流れかた- 水町綜助自由詩1108-3-22
冬のあと- 水町綜助自由詩907-11-29
バター。青色- 水町綜助自由詩807-11-19
夏が終わり、そして秋の無い冬が来る- 水町綜助自由詩707-10-21
いくつもの＿路上- 水町綜助自由詩11*07-5-30
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