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声の濁り
野葡萄の斑な実りに似て
服毒の
文字の乱れか
へび白く
あらわな
舌の結び目から
糸を引く
忘却へ
産み落とされた
いわれなき申し子の
実らぬ指を
串に刺し
野焼き　.... 色づき色あせて
歌うように踊るように
散る　桜の葉
どの葉も負けじと
秋風に身をまかせ
散って　散りつもる

もうすぐ雪が降る
降って　降って
降りつもる
こどもらの歓声も
臨終　.... 水草の
　根のむすぼれる泥深く
眠る｛ルビ白骨＝しらほね｝
　　うつつを夢む

ひろわれた
　翡翠のような沈黙を
胎児はのぼる
　　影をまとって

朝日差し
　八重の｛ルビ蓮花色　.... さかしまに　
　映る水面のゆらめきへ
なにを浮かべた
　われを忘れて

環を広げ
　恋しひとつを飲み込んで
水は緑の
　底なしの｛ルビ面＝おも｝

さざめきを
　にわかに宿し日の　....

エヴァル－ジュさんのただのみきやさんおすすめリスト（4）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
かえらぬ木霊	- ただのみ ...	自由詩	7*	25-11-2
色づき色あせて	- ただのみ ...	自由詩	6*	25-10-26
美女ナルキッシーナ	- ただのみ ...	短歌	5*	25-10-22
醜男ナルキッソス	- ただのみ ...	短歌	8*	25-10-12

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