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君を思い出したくないんだ。
「寒いんだから良いじゃん」
腕を絡ませて、もたれるように歩く。
寝返りも打てない距離で眠る。
散髪(美容院?)に行って、
髪がないと騒いだり、
風呂場の ....
体ほどもある真白な画用紙。
指先ほどの6色クレヨン。
そいつで幾つも石を積み上げていく。
色を変え、形を変え、飽きもせず。
賽の河原みたいだね。
ーー違うよ、お城だよ。
できた ....
終末に、荷物はいらない。
僕も、君も、後悔もーー
わずかに残した喜びさえも。
すべてが消え、
漂う自己さえ認識できないその世界で、
すべてが混じって、黒になる。
僕は僕に解けない問題を出して、
髪の毛を掻き毟って、頭を抱えさせる。
たとえばこんな声がする。
「君は誰?」
「どこから来たの?」
「偽物って何?」
「本物はどこにある?」
「君 ....
時間の叫びの中にいるせいで
目が眩んでいる。
手足は地面に吸い寄せられ
すべてが重くなっていく。
ぼやけた視界に映るものたちは
重力に耐えきれない為か、
叫びから逃れる為か、
ただ静 ....
あの日見たミミズは
申年生まれの彗星で、
とんがり帽子を被せたら、
まん丸靴下が落っこちた。
頭としっぽを結んだら、
クネクネ浮かんでそらへ行こう。
――『ミミズの宇宙船』より(絵本・未刊 ....
シャワーの滴で皮膚を確かめる。
それが僕と外側の境界だ。
一歩外に出れば、そいつを犯す奴等が無数にいる。
今着けてきたかのような強すぎる香水、
画面に流れる見せつけるような下らない動画。
....
雨が降るのを予見したら、
僕らは準備を進めなければならない。
僕らは濡れることで、自分を確認するから。
彼等は作戦を立案しなければならない。
彼らは一粒の雨でさえ死に至る。
屋根から一歩 ....
そうする必要の無いものまでを、擦って消して。
増やした残渣を両の人差し指で掻き集めた。
弾力を感じさせながら、少しネトリとした触感。
机に穿った穴にねじ込み、閉じ込めた。
作った泥団子も、 ....
きっとそこには、母のような温かみがあるんだろう。
その微笑みも、その恥じらいも、その芯の強さも。
誰かが汚したとして、
揺らぐことは決してない。
それが妬ましくてーー
頬をわずかに紅潮さ ....
少しずつ景色は冷えていく。
眺めた窓から見える景色は
徐々に白く靄がかったように曖昧になる。
凍えるような街の空気に
誰もが逃げ出そうとしている。
彼等は何処に向かうんだろう?
そ ....
泣いている君に、僕は優しい声をかけた。
背中をそっと擦り、優しさを装った。
君が泣きながら並べる意味不明な理由に、
「僕と同じだ…」と嘯いてみせた。
「分かるよ」そう言って、僕は一粒だけの涙を ....
小さな僕は僕だけの為に祈ります
「皆が僕の名前を忘れますように…」
小さな僕は他人の不幸の為に祈ります
「乱立する同じ名前のビルが壊れますように…」
人間はそんなに簡単に変わらないもの ....
エヴァル-ジュさんの泡沫の僕さんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
改稿_君が投稿してくれと請うたから
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泡沫の僕
自由詩
6*
25-11-9
祈りの城
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泡沫の僕
自由詩
6
25-11-8
純度の高い黒に
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泡沫の僕
自由詩
4
25-11-5
目を閉じるまで
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泡沫の僕
自由詩
4
25-11-4
叫びの中で沈むーー彼岸のスキップ
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泡沫の僕
自由詩
4
25-11-2
鞭打ち驢馬の寓話
-
泡沫の僕
自由詩
2*
25-10-31
外殻
-
泡沫の僕
自由詩
2
25-10-31
雨に踊れば
-
泡沫の僕
自由詩
3*
25-10-31
指先に残したもの
-
泡沫の僕
自由詩
2*
25-10-30
触れないでいる温度
-
泡沫の僕
自由詩
3
25-10-29
静脈から降る雪
-
泡沫の僕
自由詩
4
25-10-29
空っぽの悲哀
-
泡沫の僕
自由詩
1
25-10-26
小さな僕の祈り
-
泡沫の僕
自由詩
2*
25-10-14
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