陽の光がさみしい それは
常緑樹の隙から洩れ来る
ひとつの悲しい思い出

私は一人
誰といても一人
木を眺めても
火を焚いても
風音に紛らわせ叫んでも
私は一人

そして
そう ....
夜空を 見上げる
天井に一等星が引っかかってる
彼は落ちたいのだ きっと

朗らかな陽が 差す体育館
バッシュのスキール音と共に
滝壺へと 投げ込まれたいのだ きっと

空の境界がない ....
きみ、
お地蔵さん、
目と口とハナすじが、
まるでかぼそい筆で描いたように、とぉーっても細くなる、
とーっても白いお地蔵さん、
美味しいものを口に運んで、
思わずりんかくが杏仁豆腐のように ....
輝かしい金管楽器の音が
フォルテのまま終わる
きらきらする残響は
青い大空に解放されてゆく

音楽は終わってしまう
いつもいつも必ずどんな音楽も
残されるわたしは
大空に解放された音を ....
唇に映る空
は真っ当な深紅
電信の糸は宙を割って
ページを送る
永遠の最期の方で
氷を溶かしつつ

正気の沙汰
を満面に浴びながら
青空の日
を消費する
腫れぼったい頬
斜めっ ....
朝 起きたての髪は
しんと冷えている
よるじゅう
冷たい部屋の空気を吸っていたから

櫛でとかされて
ようやく息を吐く

命は死んだように眠り
またかえってくる
朝の儀式

寝 ....
流れ星にもそれぞれ名前が在って




それらには台風に女の名前を付けるのと

 ....

白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
きみは バレーボール部だった
きみは輝いて
目にまぶしかった
並んで
腰かけた ぼく
ぼくは 柔道部だった
ぼ ....
                  
                   くやしいなあ

線を切らなかったあの日
              僕の点は離れて見つめていたんだ。 おかげで自分の ....
 

輝く雲の清しさに
ひとはポカンとみあげてる、
はるかに広がる蒼穹が
この地が星だと告げている。

烏も飛ばない冬の街。

ましろな雪はまだ残る、
歩道のはしや屋根のうえ、 ....
歯がはえて、歯たちがきれいにそろったら
きみはもう、はたちをむかえたおとなです
居ならんで、自他がひとつに緊密し
糧をえる、顎の砦を築くのです

歯のひとつ、それがきみの立場でも
べつ ....
なにをつくっているの?

なみをつくっているよ

それはたいそうむつかしそうだね

そうでもないさ
るるるは上にいく
りりりは下にいる

ただそれだけだよ
 

なまめかしい赤い舌を
あたしにみせてください

なにも清くもない無音の闇が
好きな訳ではないのだから

光ふりくる蒼空なら
あたしを新しくしてください

なにも冷た ....
髙任勇梓 Takatoh Yujiさんのおすすめリスト(143)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽の光- Giovanni自由詩11*24-12-23
球体より(強い光として)- らりるれ ...自由詩324-12-23
杏仁地蔵- 本田憲嵩自由詩924-12-22
大空【きょうのソネット】- 佐々宝砂自由詩324-12-22
夕暮れに子猫を捨てる勇気を僕に- らりるれ ...自由詩224-12-22
冬の朝- そらの珊 ...自由詩11*24-12-22
深い海の底で- TAT自由詩424-12-22
夏の思い出。- 田中宏輔自由詩17+*24-12-22
谷川氏に問うてみる- アラガイ ...自由詩9*24-12-21
冬ロケット- 秋葉竹自由詩224-12-21
せめてきみの歯くらい人間であれ- 菊西 夕 ...自由詩6*24-12-21
それだけのはなし- wc自由詩15*24-12-20
鎖と鉄球の日々を超えて- 秋葉竹自由詩424-12-19

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