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朝からユトリロの絵画のような
白い空が満ち満ちていました
夕刻になってようやく
この惑星に落ちてきた雨は
みぞれに変わり
ぬかるんでいくわだち
いつとはなしに雪になり
夜になってはさ ....
浅い春が来て
きみの肩先から
ふたばが芽吹く
冬の熱量が
熱ければ熱かったほど それは
あどけなく
ふるふる
ほころぶ
目をはなしたすきに
ひとひらの蝶になって
とびたった ....
気づくとたいてい
じゃがいものくぼみから芽が出ている
ほっとくとそれらは
すくすく伸びて
じゃがいもをだめにしてしまう
わたしの毛穴からも芽が出て だけど
それは空なんかは目指さない
....
朝 起きたての髪は
しんと冷えている
よるじゅう
冷たい部屋の空気を吸っていたから
櫛でとかされて
ようやく息を吐く
命は死んだように眠り
またかえってくる
朝の儀式
寝 ....