すべてのおすすめ
草の根と息吹と
あなた、忘れていったね
飛行船の落とし物みたいに
剝がしたり叩いたり
転んだりしながら過ごした毎日を
何と呼べば良かったのだろう
丁寧だったり雑だったり
胡麻 ....
雨のふる町がカーテンの向こうにあって
ためらいがちな鳥の鳴声も混ざっていて
徐々に推敲されている
テーブルのコップを見る
書棚の本を見る
床を見る
漂う 朝の成分
....
なにが私の役割なのかとか
マジメに考えていたこともある
今年ももうおわる
たっぷり楽しめた
小鳥ももういない
すこしだけ寂しい
シンプルに云っていいのなら
オシ ....
父さま ふらりと旅に出た
おむすびひとつ 手にもって
あの山こえて ひとまわり
ここはいったい どこやろか
父さま ぼんやりしすぎてよ
きた道わすれて おおまわり
いちばん星が 見え ....
醜い羽を 力強くふるわせて
わたしは 飛んだ
深い夜を 泳ぐように
まばゆい明日を 吹き飛ばすように
あなたを めがけて
わたしは 飛んだ
呼吸が風に ちぎれて消える
わたしの過 ....
AIは人間ではないはずなのに
AIが作った詩のほうが普通の
詩読み人には好まれる
私達詩サイト詩読み人は
AI詩はいまだ未詩である と
知っているから驚かないけど
AIの作った ....
煉瓦壁を登る小虫の
到達できる小さな、或いは巨きな星に
憧憬を保てる子の畏怖
もし、
砂壁に渦巻く蟻地獄に
もろとも強奪されてしまっても
柔和な眼光が孕む不条理を
喜劇、と笑うように
....
時計 重なり
燃える 時計
開いては閉じる
空の草の目
声と空蝉
途切れ途切れに廻る世界
光っている
触れるものすべてが光っている
夜を動かそうとす ....