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いのちの外れをふらついて
月が見える窓にもたれる
二月の終わり
ねむいは深い深い深い
ベッド
指先がまくらの影をつきさして
おきあがれない
おきあがれない
芽が ....
考え直しても
考え直しても
土は崩れ
不意の後悔
ぼくのからだは
安定を失いながら
考えないことにたどりつけないまま
うごめいている
まるで
イルミネイションを顔に受 ....
傷ついた
というより
どうしようもなかった
話がある
洗濯物をたたんでいく
パンツ
シャツ
ヨーロッパ
僕の無器用さは消えない
どうしても嫌なことは嫌といってしまう
言 ....
抜き打ちに
昼が訪れて
僕は
誰にともなく
やあどうもというが
答えは空っぽの家に
自転車のブレーキの音が
キュウキー響くだけで
僕はためいきをひとつついた
昼はおとなしくしてい ....
夕飯を食べたあと
タバコを吸っていると
ささと風がふいた
まぼろしにささやきかけたように
近くでおんながくしゃみした
僕の物思いの雨の中を
通りすぎた
あれら透明な命はなんだった ....