すべてのおすすめ
いずれにせよ桜は散っていく
まるで、まわりくどい恋文のように
あなたと僕の間を、{ルビ廻=めぐ}っていた感情は
不意に来たあなたの訃報でかたちとなって
ただ、ひたすらに他人でありつづけた奇 ....
理由など欲しいとはおもわない
おちてゆく桜の色が、なにいろであってもいいように
いつかきえていく、わたしたちに理由はいらない
別段、理由でもない
あなたへ向けた顔と、あなたとは違う ....
忘れてください、という言葉が本望であるはずもない
聞きなれた響きのトーン 違和感のある丁寧な言葉
別れは突然に来るから寂しいものではない
いずれ必ず来るものとわかっているものでもない
....