すべてのおすすめ
真夜中、夜に目が覚めた。
凄々まじい羽音に起こされた。
はらっても、はらっても
黒い小さな塊が、音を立てて
いくつも、いくつも纏わりついてきた。
そういえば、ここ、二、三日とい ....
犬の名前を並べる、
タロー、ルル、ブンタ、シロ
そのことを悔い、
喉元にキムチの色を塗りつけて、
俺たちは、見つめあった
北の城壁が高く聳えていた
たぶん、高さは、
喉の渇きで測った ....
とっても有名な蠅なのよ、あたいは。
教科書に載ってるのよ、それも理科じゃなくって
国語なのよ、こ・く・ご!
尾崎一雄っていう、オジンの額の皺に挟まれた
とっても有名な蠅なのよ
....
もしも私が
母の言う通り
地元の大学に行き
教職員か公務員になり
家柄・学歴・収入
すべて母が認めた男性と
お見合い結婚をし
子供を二人くらい産んで。
そしたら
こんなにぼろぼろ ....
朝、目が覚めたら、自分のあそこんところで、もぞもぞもぞもぞ動くものがあった。寝たまま、頭だけ起こして目をやると、タオルケットの下で、くねくねくねくね踊りまわるものがあった。まるであのシーツをかぶ ....
集団が数の正義だとしても
それは私には関係ないことだし
今まで通り
分かりやすく
あからさまに虐めれば良いのだし
聞こえるように悪口を言い
声高に嗤えば良いです
それが、群れが団結す ....
きみは海を見たことがある?
(パヴェーゼ『丘の上の悪魔』10、河島英昭訳)
ぼくは
(サルトル『アルトナの幽閉者』第一幕、水戸多喜雄訳) ....
アナベルの咲きそろう庭に遭い
手で触れることを
ためらって
六月の午後にあがった
冷たい雨
潤ってあざやかな花房に
そっと 顔を寄せると
控えめで甘い匂いは
....
きみの柔らかな手のひらで
冷えた肩を包んでくれたなら
ぼくは大空を舞う鳥になる
高く 高く どこまでも
澄みきった空を目指し
青く溶けて自由になれる
やがてあたりは暗くなり
たくさん星が ....
『ジイドの日記』を読んでいて、ぼくがもっとも驚かされたのは、友人であるフランシス・ジャムについて、ジイドがかなり批判的に述べていることだった。ジャムがいかに不親切で思い上がった人間か、ジイドは幾度 ....
『英米故事伝説辞典』で、「handkerchief」の項目を読んでいると、こんな話が載っていた。「ハンカチの形はいろいろあったが、四角になったのは、気まぐれ者の Marie Antoinette 王妃 ....
想いは沈み、
夜の静けさに息が漏れる
やがて、
瞼の裏に灯りはじめた
遠い星、
砂風の吹く
異郷の、
赤い空と渓谷
蒸気を吹き上げ、
無数のプロペラで浮かぶ
機械式の文明が、
....
学校の帰りに、駅のホームで電車が来るのを待っていると、女子学生が二人、しゃべりながら階段を下りてきた。ぼくが腰かけてたベンチに、一つ空けて並んで坐った。「こんど、太宰治が立命に講演しに来るねんて」「そ ....
昨晩見た夢は
わたしのあたまのなかに
かろうじて残ってはいるが
触れることはできそうもない
かたちないもの
見たといっても
まぶたはとじられていた
不思議なことだ
朝はかたちあるも ....
この星の全域が、
スラムと
清潔な街とに
分断され、
難民と
エリートに別れても
まだ君は
未来を信じるのか
正義が強制され、
否定する者が眠らされても、
まだ君は
未来を信 ....
二年くらい前、ある詩人に、萩原朔太郎は好きですか、と尋ねられた。嫌な質問だった。というのも、この手の質問では、たいていの場合、好きか、嫌いか、といった二者択一的な返答が期待されており、それが、詩人の好 ....
あの頃 樹にもたれて 眠っていたきみを
切り裂いたのものは
きっと 誰かの作り話で
仔猫が、お腹を空かせていたのだろう
という 事になっていて
なぜないているの
と ....
小学校四年生のときに読んだ『フランダースの犬』が、すべてのはじまりだという。実際、彼の作品は、神を主題としたものが多い。二十代までの彼の見解は、サドが『閨房哲学』の中で語ったものと同じものであった。「 ....
■同じ少女■同じ男の子■同じ世界■同じ場所■同じ小路■同じ国■同じ地方■同じもの■同じ言葉■同じ見方■同じ人間■同じ問題■同じ階段■同じ手段■同じ方向■同じドア■同じ形■同じ理由■同じ意味■同じ場所■ ....
近くの公園で
詩集を読んでいると
小さい虫がページのうえに
で
無造作に手ではらったら
簡単につぶれて
ページにしみがついてしまって
で
すぐに部屋に戻って
消しゴ ....
あさ、仕事に行くために駅に向かう途中、
目の隅で、何か動くものがあった。
歩く速さを落として目をやると、
結ばれていたはずの結び目が、
廃棄された専用ゴミ袋の結び目が
ほどけていくところ ....
古い骨の破片を取り出し
命を再生できる世界
もう一度生かされ
3025年に生まれたなら
何を見る
何を選ぶ
同じ過ちは
冒さないか
結局孤独に
彷徨うだけか
バイオの技術も ....
白い牙を覗かせて、
獰猛なうねりが崩れ落ちる
老いた小舟は
海の奈落へ吸い込まれてゆく
ゴオオオーと大波は唸り、
水の壁をふたたび聳え立たせる
曇った空には、
騒ぎ啼く海鳥たちが浮か ....
わたしはサイくんのおしり
おしりにできたぶつぶつのおできです。
でもサイくんは、どんなにかゆくっても
てでかくことはできません。
(だって、てがとってもみじかいんだもーん)
あしでか ....
ああ、神様、
私は煮詰まっています。
午後の週末です。
それは非常に活発な議論です。
あなたのひげに会えて良かったわ。
長い間、会議に来なかったわね。
主人は自分の携帯電話で滑って眠りに落 ....
Who’s in your heart now?
誕生日、おめでとう。ぼくはあなたに言った。
全身がおれのストレッチだ! ははははははは!
陽気な日だ、きのうみたいに、特に憂鬱なことはない。 ....
草臥れたぼくを折りたたんで
シャボン玉みたいに脆い
紙飛行機
ため息に乗せて飛ばしたんだ
きみのところに届いたら
開いてみて
きみの瞳に映る時だけ
ぼくは ぼくでいられるから
....
去年の秋のことだ。
老婆がひとり、道の上を這っていた。
身体の具合が悪くて、倒れでもしたのかと思って
ぼくは、仕事帰りの疲れた足を急がせて駆け寄った。
老婆は、自分の家の前に散らばった落ち葉を ....
ボーナス制度とは搾取ではないか。
封建制度の名残である。
賞与は褒美として渡される。
縛りつけるつもりなのだ。
(ボーナス入るまで、やめないでねって。)
給与だけなら12回の手 ....
高級官僚になれますように
七夕の短冊に、そんな願い事が書かれてあった。
デパートの飾り付け。
ユーモアあるわね。
それともユーモアじゃなかったのかしら?
ひばリンゴ。
ひばりとリンゴを ....
おまるさんの自由詩おすすめリスト
(166)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
羽虫_。
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-7-7
犬の名前
-
atsuchan69
自由詩
24*
25-7-1
とっても有名な蠅なのよ。_
-
田中宏輔
自由詩
17*
25-6-30
ポンコツ
-
りつ
自由詩
2*
25-6-28
蚯蚓_
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-6-23
群れ
-
りつ
自由詩
2*
25-6-17
HE_HAS_JUST_BEEN_UNDER_THE_DAI ...
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-6-16
しろい景象
-
リリー
自由詩
15*
25-6-10
彼方へ
-
レタス
自由詩
8*
25-6-10
_TWIN_TALES。
-
田中宏輔
自由詩
14*
25-6-9
STRAWBERRY_HANDKERCHIEFS_FOREV ...
-
田中宏輔
自由詩
11*
25-6-2
星の儀式
-
atsuchan69
自由詩
18*
25-6-1
LAUGHING_CHICKENS_IN_THE_TAXI_ ...
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-5-26
鳩
-
そらの珊 ...
自由詩
21*
25-5-24
That's_smart_
-
atsuchan69
自由詩
17*
25-5-22
MELBA_TOAST_&_TURTLE_SOUP。_カリカ ...
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-5-19
to_iU
-
ryinx
自由詩
14*
25-5-17
百葉箱のなかの祈禱書。
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-5-12
SAME_OLD_SCENE。
-
田中宏輔
自由詩
10*
25-5-5
100人のダリが曲がっている。__
-
田中宏輔
自由詩
13*
25-5-5
THEN。__
-
田中宏輔
自由詩
15*
25-5-5
3025
-
海
自由詩
11*
25-5-3
安らかな茫々
-
atsuchan69
自由詩
16*
25-5-1
ぶつぶつ。
-
田中宏輔
自由詩
11*
25-4-29
いま一度、いま千度、
-
田中宏輔
自由詩
14*
25-4-27
ぼくは、あなたの大きなおっぱいで終わりました。
-
田中宏輔
自由詩
10*
25-4-23
Paper_airplane
-
海
自由詩
11*
25-4-19
横木さんの本を読んで、やさしい気持ちになった。
-
田中宏輔
自由詩
16*
25-4-17
懲らしめてやりなさい。
-
田中宏輔
自由詩
16*
25-4-10
DESIRE。
-
田中宏輔
自由詩
12*
25-4-3
1
2
3
4
5
6