すべてのおすすめ
砂塵に覆われたコンクリート
目を凝らせば
ほつれ落ちた枯れ枝、その向こう
目を凝らせば
灰皿代わりだった冷たい赤い一斗缶、その向こう
公園を閉じ込め続ける鉄条網、その向こう
澄 ....
あなたは遠くを見てるから
わたしは何を見てるのか
あなたの横で当ててみる
「空」
「・・・(無言。恐らく、ブッブーの意味)」
「鳥」
「・・・(無言。恐らく、ブッブーの意味)」
....
部屋の鍵なら 捨てちまったわ
待てと言われて 持つような
そんな女に なりたくて
あなたに惚れた わけじゃない
もうしおれたわ さつきの花は
それでも香る さつきの風に
心放つわ ....
色は黒
猫は黒
色は黒
「 不吉と呼ばれることもしばしばですが
それはそれで
私が不幸になるわけではないので
満 ....
ハンガーにかけ忘れた制服が やけに私を見ていたの
保体のあとの脱力感 給食前の空腹感
大人になれば忘れることも 子供の中で忘れることも
廊下をあるけばどうでもよくなる
....
コピーコントロールド・あたし
誰にも
真似されないように
誰にも
さわらせないように
コピーコントロールド・あたし
全世界において無償で非独占的に使用する権利
を
誰に許諾する
....
トラックが音像を抜けていく
窓の外の道路はもう薄く白色で
ゴゴと過ぎていくやわらかな午後に
雨のあとに、やってきて
「やさしいよ、やさしいよ」と
トタン屋根の膝枕で眠る
記憶が脱ぎ捨て ....
真夜中にちっちゃいうたを湯舟でうたうと
ゆげでぜんぶなくなってしまうから
今日はうたわなかった
半分になってしまったペディキュアは
女であることを忘れさせてはくれないのに
どうしてもう半分を ....
アタシのしっぽを握る手
を辿って一歩また一歩近づいていく
ごとに強弱のリズムが狂う
から肩のラインがみっともなく震えて
しまうし見抜かれているアタシ
の幼いところを知り尽くしている
くせに ....
1 2