すべてのおすすめ
 今朝
 東の空に羊雲がびっしりと
 ヒツジたち
 みんな揃ってどこへ行くのか

 出勤すると社員証を提示する守衛室前に
 片足を付け根から轢かれた状態で居る
 路上の 蛙
 目を ....
 一時間ほど止まないかもしれない
 路面に跳ねる雨しぶき

 ショッピングセンター出入り口の側
 売り場フロアーから流れてくる冷気で落ち着き
 ふと 気付くと
 丸みのあるヒップラインの高 ....
 冷たすぎない 水の入った硝子の花びん
 丸くしぼんで頭を垂れた
 二本のガーベラが生けられる

 それは夏の日、
 駐輪場の傍道に
 ビニール包装されたまま
 三百円の値札を付けた 落 ....
 表札が「木戸」とある
 ここで きみはご飯をもらっていて
 今日も玄関先で眠っている

 この間は玄関ドアの傍に並んだ鉢植えに身を寄せて
 うずくまり日なたぼっこ
 きみの瞳が小路へ向い ....
 沈丁花の香しさ
 小風に誘われて
 こころが遠い場所へタイムリープしてしまう

 「ここから見ると。」
 海沿いは照り映える鱗波がどこまでとなく続き
 うっすら空に霞がかる

  ....
 会社の正門を出ると横断歩道を渡って右折する
 そこに
 名前も知らない神社がある

 給料日に銀行へ寄る時だけ利用するようになった
 神社の境内のわき道
 一人通れる足幅の草だけが禿げて ....
 ロレツの回らぬほど酔った男が
 何度も同じ事を怒鳴りながら
 女に絡みついている

 能面の様に 厚ぼったい女の顔は
 何の感動も示さず
 唯 その口だけが別の生き物のように笑ってい ....
 休日前に同僚と
 行きつけの飲み屋で飲んだくれ
 翌朝なって食う茶漬け

 これが、美味い

 冷や飯に梅干し乗っけて
 塩昆布とぬか漬け胡瓜
 紅生姜に沢庵添えて
 熱湯かけると ....
 こんな話、どこかで誰かにもしてみたい

 心臓の鼓動と
 もう一つ
 人には心に脈拍があるのです

 意識していないとき
 心臓がそうであるように
 いつも揺れているメトロノームの振 ....
 
 グラスの縁に
 刺さっている飾り切りレモン
 指先がそれを摘み上げて
 絞ります

 グラスに
 シュワシュワと濃度を増した酸っぱさが
 沸きたち消えていく
 その香りを 見つ ....
八重もぐらさんのリリーさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月曜日- リリー自由詩9*23-3-14
蛇の舌- リリー自由詩12*23-3-12
切り花- リリー自由詩7*23-3-9
地域猫- リリー自由詩6*23-3-6
春霞- リリー自由詩5*23-3-3
三度目の小径- リリー自由詩5*23-3-1
木屋町にて- リリー自由詩4*23-2-25
祝日- リリー自由詩6*23-2-24
幸せのテンポ- リリー自由詩5*23-2-16
瀬戸内レモン- リリー自由詩1*23-1-16

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する