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しばらく忘れていたけれど
文字を書くのが楽しい
もう言葉に意味なんてなくて
ただの手遊びだけど
紙とペンさえあれば生きていける
なんて自慢げに話しながら
必死にしがみついてたあ ....
幼い頃から私は
ガラクタ集めが趣味の父に連れられ
世界中を回った
楽しいことなんてなかった
とは言えないけど
概ねひどい生活だった
カステポー空港からバスを乗り継ぎ
見覚えのない ....
午前の仕事を終え
ベランダで煙草に火を点ける
あの子は朝食を食べずに
あの人の車で旅立ったろう
待合室には午後の客
インテリアは
東洋風のセッションに合わせてある
あと半日がんばろう ....
休日をずらして
やっと合わせた午後
あいにくの大雨
濡れた芝にパンプスが沈む
イギリス庭園
柔らかい土にシャベルを刺し
そっと薔薇の首を手折り落とす
あの人はハサミ
彼はチェーンソ ....
傷つけないあなたと
傷つかない私が好きだった
職場でお寺の話になって
昔あなたと行ったお寺のことを思い出した
名前も場所も憶えていなくて
ネットで調べていたら
手が滑ってあなたの家を見てしまった
恐ろしいことに十数年の移り変わり写真 ....
癌になった妻を憐れんで
離婚はしないと夫は言う
その背後に死神が立ってる
鎌の刃を彼に向けて
いつも2時にアラームが鳴る
男が頭痛で寝返りをうつ
女は何かを呟く ....
昔の番号に電話する
トゥルルルルルルトゥルル
深夜1時
折り返しの点滅
買い手のつかない
あの家のガレージに
クリスマスツリーが眠ってる
誰も開けない
シャッターの内側の
冷たく積まれた
スタッドレスタイヤの横で
去年の飾り付けのまま
彼女はラ ....
あなたのために
死んだ妻がベーコンを焼き
熱いコーヒーをカップに注ぐ
あなたは匂いに誘われ起き出して
何もないテーブルを見つめて
新聞を取りにいく
ベーコンを焼いてパンを切り
コ ....
柄にもなく花を買った
10ドル
病室であいつは
5歳のように寝てた
俺に気づいて目を開けた
窓の外はグレー
冬らしい雪
古タイヤを囲み
暖をとる男たちの
煙
....
絶え間ない雨が静けさと共にやってきて
見下ろす街路を濡らしていた。
ガス灯は霧にかすみ
木々は風にゆれていた。
音もなくわたしは窓に触れ
祈りの言葉をそっと呟いた。
ストーブの薬缶がコ ....
リリーさんのmizunomadokaさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
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mizunomadoka
自由詩
6
24-6-21
sister's_side
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mizunomadoka
自由詩
6
24-6-20
stranded_into_abyss
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mizunomadoka
自由詩
2
24-6-18
blind_alley
-
mizunomadoka
自由詩
1
23-5-9
science_fiction
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mizunomadoka
自由詩
7
23-3-14
運命の分岐
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mizunomadoka
自由詩
7
21-2-6
いつも2時に
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mizunomadoka
自由詩
3
19-3-22
メッセージが3件あります。
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mizunomadoka
自由詩
9
18-12-9
12月の雨の下
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mizunomadoka
自由詩
3
16-12-24
朝
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mizunomadoka
自由詩
4
15-11-12
smoke
-
mizunomadoka
自由詩
5
14-8-6
far_into_the_night
-
mizunomadoka
自由詩
3+
10-4-13
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