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走り続けて
転んで動けなくなった日々
未来の自分に話しかけても
返事がなかった
明日が怖くなる
夢だったらいいのに
眠らせて
眠らせて

上辺だけの真面目
崩れ落ちていく
どんな ....
二人でいたかったから
仕事をサボった

天罰をくらって
二人は会えなくなった

労働と引き換えに
年に一度の願いを叶える
カササギたちがつくる
横断歩道を渡って

天の川は大渋滞 ....
人は忘れやすい
そして忘れた頃に
自粛の静寂を
強いられるような
脅威がやってくる

地震
台風
ウイルス
食料不足
紙幣が紙屑になる日

どんなに準備しても
最終的には運が ....
どうしようもなかった
そう言われたらそうだ
それでも見殺しだろう
どのように死んだのか
膨らむ想像が胸に重く
良心が掻きむしられる
後ろめたさも心を乱す
忘れていたことも確か
それでも ....
小さく丸まった背中に
触れようとして
手をのばせなかった
盆の季節までさようなら
しわしわの笑顔で
手を振る人
何度も振り返って
手を振ると
小さくなった姿が
まだ手を振っていた
 ....
声高に叫んだ者は消された
目減りしていく銭
識別されれば狙われる
足音は土に沈み
息遣いは風に溶け
フードを深く被り
唇を固く閉ざして
巣の営みを護るため
食料を探しに
電気を作りに ....
静まり返った部屋に
ビデオテープが転がっている
ラベルにはターミネーター
繰り返し観ていたのか
戻れるなら
戻ってきてよ
B級映画のエンドロールを見た時の
ため息
もうすぐ業者がやって ....
葉先が触れる人を傷つけた
沈黙は重く
伏し目がちのまつ毛に
影が落ちる
言い訳をしたくなるのを
ぐっと堪える
発すればまた言を超えて葉が
鋭利に振る舞う
許しを乞おうとする唇が歪む
風が怒り狂っている
よろけるほどのうねり
風除けを探しながら
彷徨っていると
烏が風で飛ばされ
無機質な物みたいに飛来する
危うくぶつかるところを
避けた
振り返ると
烏は何とか着地 ....
聳え立つビルの谷底で
夜明け前の湿度に塗れて
夢と現がぼやけたまま
目の前に迫り来る

陽が昇るころ
どんな景色が見たいのか
輪郭をスケッチすると
ビルの入り口が開いた

夢の大草 ....
いつの間にか人が住まなくなった家がある。人が住んでいた頃の庭は常に花々が咲き誇り、小鳥を寄せるバードハウスもあり、小鳥の鳴き声で賑わっていた。いつも庭に出て手入れをしている人の姿もあった。

ある ....
安心基地を君の胸の中に置かせて
命に活力を注ぐからまだ寝かせて
運命はキャスター付きで転がせて
縁は異なもの味なものと言わせて
恩は忘れずに必ず返すと誓わせて
彼が暗殺されたのか自死したのかは
今となってはわからない
彼の作品にそのヒントはあるだろうか
ふとした好奇心でふらり図書館に寄り
ベンヤミンの本を手に取る
軽かった気持ちが不意に重くなる
 ....
故人の手紙を何度も読み返しては
そこから滲み出る慈しみに
自分を抱きしめさせて
水曜日
逝ってしまった時の空気が
毎週巡って心を冷やすのを
線香一本分の煙で温める

繰り返す

毎 ....
UMAがゆらりゆうらりと
こちらへ向かっている
新月がその姿を曖昧にする
心の中に抱いている
あんなことやこんなことを結びつけ
その姿を見ようと頭の中を巡らせた

心に浮かびあがる月とU ....
隙間から光のこぼれる
カーテンは閉めたまま
布団の中
隣の温かい曲線をなぞり
指や足を絡め
パズルのピースを探り合い
ピッタリ嵌めて
繰り返し
もう少し
繰り返し
あともう少し
 ....
前日はマイナスイオンを浴びて
木漏れ日の中で夢を見ていた

翌日になれば儚い過去
抱きしめていたもの
腕の中から消えて

ゴツゴツした現実の岩を
指先と爪先の感触だけで登る

投げ ....
せっかく地球に生まれたのだから
歩くことが目的のはずだった
世界は広く
散々 than than
どんどん自分が小さくなり
動作もぎこちなく
それで
歩き方を忘れた
匍匐前進するには体 ....
甘い匂いに釣られて
現実が熱で炒られ
無邪気に弾ける夢は
ポップ蝶になる

フィクションの映像流れる館で
夢魔がポップ蝶を喰らう

煽る熱は現実を狩り続け
力が尽きるまで
ポップ蝶 ....
雨音が秒針のように
夜中の時を刻む
寝返りを何度も打つ頭から
ニョロニョロと飛び出す神経が
雨音をリフティング

眠れない眠れない眠れない

午前3時を過ぎた

雨よ時を刻まないで ....
恍惚の人となっても
一番愛していたことを覚えているとしたら
自分にはどんな記憶が残るだろう
愛に似たようなものはあると思うが
今はまだわからない
歳をとって色々なものが抜け落ちた後に
光る ....
選挙に行く動機は不純

投票用紙のあの書き心地

その快感を味わうためだけに行く

普通の紙では駄目なのだ

あのユポ紙ならではの魅惑

なるべくゆっくりと丁寧に書く

嗚呼  ....
小さな敷地に境界線を作成しました
そこに私というものを置き
外側から来るものを
刺のある鉄線で追い返す
または深く傷つけるのです

また私が外で息抜きをしようとすれば
肌を刺が引き裂くで ....
試験管に血が流れ込む
僕の一部が閉じ込められる
流れた血の意味は
あらゆる尺度から分析され
結果を見るまでは
不安が僕を緊縛する
生きることに無頓着な筈が
執着して食い込む不安の言いなり ....
青白い顔
まだ魂はそこにある気がした
らしさと共に

だんだん土気色に変わると
らしさから白い鳥が飛び立ち
魂を持っていった

すっかり深い土色となったらしさは
白い花々で埋め尽くさ ....
サイレンみたいなアラームを止めて
そのまま布団の中で溺れると
無意識の粒子が立ち込める
それらは映像となって
現実のように振る舞い
不思議が不思議でなくなる
サイレンが割り込んできて
手 ....
爆弾に利き手を奪われ
居場所と未来を塞がれた少女は
残された反対の手で
書割に居場所と未来を描く
現実の空間には絶望が渦巻いている
今この場所に立つために
夢は叶わないから描かない
書割 ....
あなたから滲み出る匂いを嗅ぎ
やっと呼吸をすることができる
冷えたコンクリートに囲われて
息を止めたまま凍りついていた
思考回路が野生化する花の香り
ひとりでは何をするにも未熟で
あなたの ....
ずいぶん長いこと静かだった
道路の舗装工事をしても
気づかれることなく
死んだように眠っていた
それが突然起きてマジギレして
大地に穴を開けた
近くに人がいたら殺していただろう
忘れかけ ....
理想と乖離している現実
指先にも触れていない
シャボン玉のような脆さを
壊さないようにするだけで
精一杯の炭化した燻りが
その暗闇で確かに熱を持つ
直視できずに閉ざそうとする程
胸の中で ....
林 理仁さんの海さんおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自分との闘い- 自由詩1125-7-10
七夕- 自由詩12*25-7-7
忘れた頃に- 自由詩8*25-5-27
どうしようもなかった- 自由詩12*25-5-2
さみしさの封蝋- 自由詩16*25-3-30
dystopia- 自由詩5*25-3-29
遺された部屋のエンドロール- 自由詩1025-3-27
葉先の罪- 自由詩8*25-3-26
暴風と烏- 自由詩7*25-2-6
暁を行く- 自由詩6*25-2-5
人のいない庭- 自由詩6*25-2-4
日曜日のあいうえお- 自由詩5*25-1-26
金曜日の図書館- 自由詩6*25-1-24
水曜日の手紙- 自由詩825-1-22
月とUMA- 自由詩724-12-31
休日の朝- 自由詩624-12-28
月曜日- 自由詩9*24-12-9
than- 自由詩6+*24-11-23
ポップ蝶- 自由詩6*24-11-22
雨よ- 自由詩6*24-11-11
- 自由詩8*24-11-7
選挙- 自由詩7*24-10-28
有刺鉄線- 自由詩9*24-10-25
wish- 自由詩12*24-10-21
挽歌- 自由詩12*24-10-9
朝霧- 自由詩8*24-10-8
change- 自由詩6*24-10-7
風を発す- 自由詩9*24-10-4
歴史の証明- 自由詩7*24-10-3
- 自由詩5*24-10-1

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