二〇一四年六月一日 「偶然」
あさ、仕事に行くために駅に向かう途中、目の隅で、何か動くものがあった。歩く速さを落として目をやると、飲食店の店先で、電信柱の横に廃棄されたゴミ袋の、結ばれていたは ....
生きるのが悲しいとき
空がありました
お金は無くとも学は無くとも
愛するものが無くとも
愛されることが無くとも
顔も髪も服もゲロまみれで目覚めて
一言
綺麗だなあ と
呟いたあの瞬 ....
「ハトと一緒に
風呂に入ってよ」
働き先から
帰宅した妻が言った
「分かったよ」
そう言って
沸かしてた風呂に
入学前の娘と
入ったものの
温めの風呂でも
ノボセて ....
東京某所。N駅近く。
確かあれは去年の今頃に起きた出来事だった。
私は何事も無いような文章に書く価値も、そもそも思い出す気力が勿体無いような日常のルーティンを繰り返していた。いつものように ....
須賀敦子さん、
あなたが、決して長くなかった人生のなかで、なんども行き止まりにぶちあたったり、座礁したりしながら、なんとか舵を切りなおし、べつの生き方を模索してきたその、最後の地点として、理不尽 ....
さだめがきのこの刺繍しか食べられない女の子だって知ってからも、僕はさだめのことが好きだった。さだめは大学二年の春に今まで好きだった牡蠣のアヒージョも肉巻きアスパラもスイカもナタデココも塩パンもぶどうゼ ....
局所的豪雨/ラブソング その間にある人知を超えた音階
ふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあーれ
想像上のどんなにきれいなけものよりあなたに噛み付かれたい ....
舌まできらきらひかる宝石生みの話をして。
異物混入屋さんで手をべたべたにしてポテトを食べているきみは、
三秒に一回はおいしいっていってるのに表情が全く変わりません。
異物混入 ....
犬飼敬さんのおすすめリスト
(8)
タイトル
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カテゴリ
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日付
詩の日めくり_二〇一四年六月一日─三十一日
-
田中宏輔
自由詩
14*
20-11-11
生きるのが悲しいとき
-
印あかり
自由詩
8
20-11-11
今、人間父さん_元狐
-
板谷みき ...
自由詩
2*
20-11-10
葱トリック
-
月夜乃海 ...
散文(批評 ...
2
20-11-10
眉のあたりにすずしさの残る少女みたいに/須賀敦子とその「詩集 ...
-
渡邉建志
散文(批評 ...
2
20-11-7
きのこの刺繍
-
初谷むい
散文(批評 ...
1
17-2-17
局所的豪雨/ラブソング
-
初谷むい
短歌
6
16-10-29
宝石生みの話
-
初谷むい
自由詩
6
15-5-2