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そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね
そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが
....
かつてこの星には100万の
小世界があった
1億の集落と1千の都市国家
黄金の旗がなびくここちよい風が
すべてのサーガがいまでも生きている
きみは英雄でもなくパーティーもなく
大河 ....
ちょっと寂しいけれど熱っぽい宇宙
ワンダークールな時間の始原をゆめみる
いつも隙間だけで君を愛せたのだろうか
それともそれはただの幻想だったの
いつも反論がむなしいように
そのひとが ....
市井の凡人でそれが理想です
理想の人生で
たまに挫けますが
時々休んではまた
歩いてみようと思うばかりで
宇多田ヒカルの
僕はくまが大好きで
この詩の結論を
煙草一本だけ吸 ....
原稿用紙100枚400字詰めで4万語描かなきゃいけない
100年の生を貰ったとしたらそれを埋めなければならない
嫌だと言ってもたいした選択肢もないので
義務教育ですくすく育ちすぎたのに
生 ....
たぶん僕は悩殺よりも瞬殺派だ
まわりくどい締めゴロシよりは死刑が良い
ときどき趣旨を忘れたりするが
詩みたいなものを日記みたいに描く
僕にはまっとうな友達がいないみたいだ
アビー ....
海底99メーターの孤独
エヴェレスト単独登攀の孤独
子供が離れた孤独と
爺ちゃん婆ちゃんのいない孤独
不安に怯えても孤独と融和しようぜ
もう子供じゃないんだから
もし好きなことがあ ....
大好きな女と離島で暮らす
大嫌いな奴と仕事をする
愛情たっぷりの野菜を食べる
つまらないことでも悩むのだけれどもね
まあ確かにいいかなって
とても酷薄な人生のやり口だ
計画経済 ....
僕のグレたガラホは相変わらず寡黙なのだ
やっと取り引きして得た隙間に僕は住んでいる
今日と明日が条約を結んで握手しても僕は拍手しないだろう
だってやつらの隙間の全人代という茶番を許すのだもの ....
古代はひがないちにち風を吹かせて
日捲りはやがて春を忘れてしまうだろう
肩甲骨のあたりの憂いは上等な娯楽あるいは
ながれついた憎しみをも拭い去ってしまうのかもしれない
あの娘はときどき ....
あるいはがらんどうの街に棲む
たまさかさびれた繁華街で遊ぶ
恋の歌は春の猫のように
かなしいやさしい歌だろう
愛は重すぎていつも栄養学的に
分析できないものなのでしょうね
失わ ....
個人の貧困は妄想なのだろうでも
あるいはこの国が貧困なのだろうか
いずれにせよもう描かないだろう
ベランダで洗濯物を干すwifeみたいな詩
僕的にだけれどね
アンチテーゼがつきるころ ....
僕の空腹はぼくのものだ
ときどきカップ麺を要求するけど
必要は最良の教官ではあるが
不必要はより甘美な憩いなのかもしれない
罵り言葉でもないが
地獄に行こうぜ
僕みたいな人間の ....
どこまでもながされてゆく果てしない旅だ
おみごとに円満する人生でもないし
きみのいる風景にぼくは入って行けない
俯瞰するわけでもなくぽさっと眺めてる
ぼくはコイン電池のCR2032で動 ....
愛を1リットルをおくれ
もしお金で買えるならばね
ひもじさをもう一度おくれ
愛に満たされた後で
美しい言葉が降りてくる前に
本当の悲しみを教えてくれるかい
ストリートファイトで ....
単純な答をぼくはたぶん知っているのだろう
人生って単純だけど優しい遊園地だなんてね
知性あるいは悟性とかいろいろあるけど
現実を処理できなけばとりあえずぼくだ
珍しい動物新しい道具予測 ....
おしゃべりな猫と
沢山の言葉を持っている猫は違うみたいだ
沢山の言葉を持っている猫のなかには
的確なことばを伝え得る猫もいるとおもう
時宜にそって言葉をつかいこなせる
たぶん詩猫って ....
海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む
誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて
優しくて透明なものだけを感じようとしてみる ....
かつて僕らが古代人だったころ
山々は鳴動し天は雷をなげおとし
血は逆流して生命というものを
からだで感覚していたものだ
かつて僕らは父母を畏れ慕い
よるべない人生の光と思った
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