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「廃墟/光」
その人は
十月の淡い光がこぼれている
窓際に立っていた
下生えを啄む鳥たちが
驟雨の後に立ち去った庭で
透過性の
グラン・ジュテ
軽々と
その人は
超えてゆく ....
白く切り取られた窓枠を
鋭角の冷たさで打ちつける
無数の横顔が
冬の静脈に溶け込んでゆく
*
血の色をした道標を
ひとつ、ひとつ
指で辿りながら
埋葬した言葉を
ひとつ、ひと ....
わたしがまだ幸せの形をしていた頃、恋人と暮らしていた
春の夕暮れの匂いのする水槽の底で、わちゃわちゃと低砂をつつくコリドラスの口許にある二対のヒゲのように仲良く暮らしていた
彼は時おり水面から顔を ....
田中宏輔さんのちぇりこ。さんおすすめリスト
(63)
タイトル
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カテゴリ
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日付
秋〜冬/短詩群
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ちぇりこ ...
自由詩
9
22-2-1
冬の雨/夜
-
ちぇりこ ...
自由詩
13
22-1-27
コリドラス
-
ちぇりこ ...
自由詩
4*
22-1-25
1
2
3
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