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いっぴきの魚がキラッと
跳ねていく月の
一日には海辺が朱色に染まり
水平線で傾げる夕日に向かって
あなたへ告白の橋を掛ける

物語りが夜半の寝息に
幕を下ろた七日に
閉め忘れた扉をノッ ....
むなしい
と声に出ることはなく
ことばは秋に静かに枯れていき
地面に落ちては
たくさんの足音に踏みつけられ
悲鳴にもなれず
冷たい風にたやすく飛ばされる

ここで
ここで腐りたくはな ....
ある日の繊細さが
風鈴の音の揺らぎで夏を作り出したように
きっかけという名を
古ぼけた電話帳で探したときに
故郷につながる道の霧が晴れていった

生まれてきたという引き金は
生きてきたと ....
月夜乃海花さんのかんなさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十二月は踊るように繋ぎ、傾くように綴る- かんな自由詩220-11-15
ことばは秋に枯れていく- かんな自由詩920-11-8
夏が繊細さを手放すとき秋は虫の音を抱きしめる- かんな自由詩520-9-21

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