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掠れた日差しに 傘をすぼめて
貴女の唇にすわりたい
悲しく 梅の花が路を塗る
あさの雨の うその雨の
やがて間遠な 瞼
目の淵に
暗やみの流砂が
付着してい、あおいのか
しろいのか 不確か
数値のかたちを
一息に呑みこんで
膝のあたりに 浮きたつ
いいかげんな ....
ねこが
しみこんでいる路地
空がきれいだ
電線が微かにたわんで
ビルのむこうまでみえる
わたしたちが死んでいくのがみえる
捜すこと
幻視すること
かんがえることが
小虫の群れになり壁を走る
たんに叫びだった声に甦れよ、
すべてのおちぶれた動詞たちよ