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 掠れた日差しに 傘をすぼめて
 貴女の唇にすわりたい
 悲しく 梅の花が路を塗る
 あさの雨の うその雨の
 やがて間遠な 瞼
  目の淵に
  暗やみの流砂が
  付着してい、あおいのか
  しろいのか 不確か

  数値のかたちを
  一息に呑みこんで
  膝のあたりに 浮きたつ
  いいかげんな  ....
  ねこが
  しみこんでいる路地
  空がきれいだ
  電線が微かにたわんで
  ビルのむこうまでみえる
  わたしたちが死んでいくのがみえる
  捜すこと
  幻視すること
  かんがえることが
  小虫の群れになり壁を走る
  たんに叫びだった声に甦れよ、
  すべてのおちぶれた動詞たちよ
ちぇりこ。さんの草野春心さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
唇と瞼- 草野春心自由詩422-7-2
目の淵- 草野春心自由詩322-2-23
ねこ- 草野春心自由詩9*22-2-23
虫、動詞たち- 草野春心自由詩522-2-15

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