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Q1. 骨格標本を愛せるだろうか?
どこかへと繋がっている川
あぁ、海ならよく知ってる
沢山の手足が浮かんでいた
まるでくらげは親戚みたい
月が綺麗、と言う前に返せ
骨をと ....
Ⅰ
いつか風のあきらめが訪れた
としても僕らが滅びたあとで
なにも伝わらないから頬をつたうのだ
アーガイル柄の床の軋み
骨格があちらからこちら
誰だってそうなんだろう
....
1 夏雨
梅雨の長雨にうたれていますのも
窓辺で黙って日々を記すものも
ガラス瓶の中で酒に浸かる青い果実も
皆んな夏でございます
あの雨のなか傘を忘れてかけてゆく
子ども、あ ....
すべての川は流れている
すべての故郷の川は流れている
耳を傾けるならその川の流れを
聴くことができるだろう
乾ききった風と砂しか入らない
窓からせせらぎが流れてくる
台所の床をひたして ....
夢みつつ、ひとつふたつ
昼間から夢ばかり数えて
そんなあなたには猫だって
退屈を噛み殺しているわ
そんな皮肉にもぼくというやつは
こたえもせずに退屈ってのは
どんな味がするんだい、と
....
長方形の焼跡は億年の時を経て
掘れば首長竜の化石が眠っていて
あなたの声も眠っているだろう
倦んだ日々に
燃え尽きていった
古い絵葉書
切り抜きの地図
杭州西湖へと
引かれた
....
降り始めた雪に黒い瓦の屋根が
しろくろしている、だれかが走って
いったのか、驚いたように白黒している
近所で赤ん坊のなき声だ
しろくろしてんなぁ
ぼくだって産まれて初めて雪をみて
しろ ....
雨の夜の窓のなか
遠くに灯る赤い傘
赤い灯台、雨のなか
近くにゆけば遠ざかり
遠くにあれば懐かしく
夢路の窓は滲みます
あの灯台はなお赤く
赤子の頰もまた赤い
雨の町か ....
そのころの
ぼくの悲しみは
保健所に連れて行かれる猫を
救えなかったことで、ぼくの絶望は
その理由が彼女が猫は嫌いだからという
自分というものの無さだった
ぼくの諦めはその翌日も同じように ....
枯れ葉がからから
秋の子どもたちの
足音、からからと
町ゆくひとの足を
いたずらに撫でて
風のような笑い声
枯れ葉を燃やせば
秋の子どもたちは
舞い上がりおどり
それを見 ....
箸よ、おまえは美しい
未熟な身体で生まれ
生死の境を漂っていたわたしが
ようよう生にしがみつき
お食い初めをしたという
小さな塗り箸よ
遺品整理をした
そのときに
うやうやしく ....
ryinxさんの帆場蔵人さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ただ在る、とあなたは言った_Ⅰ
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帆場蔵人
自由詩
3
21-12-18
千年風化
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帆場蔵人
自由詩
4
21-6-28
夏の記し(三編)
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帆場蔵人
自由詩
7
19-7-15
それぞれに川は流れている
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帆場蔵人
自由詩
15*
19-5-30
のんべんだらり
-
帆場蔵人
自由詩
4*
19-5-23
壁の焼跡
-
帆場蔵人
自由詩
4
19-3-26
しろくろ
-
帆場蔵人
自由詩
2
19-2-14
夜想
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帆場蔵人
自由詩
2
19-2-2
日々
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帆場蔵人
自由詩
4
18-11-21
小春日和
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帆場蔵人
自由詩
7
18-11-8
一膳の箸へのオード
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帆場蔵人
自由詩
7*
18-11-5
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