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照明の脆い洋食屋
「鮪のスペアリブと海老のステーキを……あとジントニックを」
「かしこまりました」
それで、わたしは待ちました
待っている間、色々なことを考えました
仕事を辞めて ....
【虹色の白鳥】
遠い海に、虹色の白鳥がいるという
羽はとろけるようにやわらかく
飛ぶようにはつくられていない
青い夜を泳ぎつづけて
ああ、まるでひとりぽっち
そういう思いに羽が沈み ....
からっぽです
それはそうと
からっぽなのです
いいえ、からっぽなのです
からっぽなんだってば
それ以上言うこともないでしよ
からっぽなんだから
寂しいよう
じきに夏ですね
わたしの表現は
誰にも奪えませんが
暑さにかまけて
じきに夏ですねなんて言ってみる
新陳代謝で生まれ変わるわたし
青空のもとで血肉を燃やす
風の隣で鼻を利かせ ....
縮れた葉っぱに青虫が転げて
砂利の中に風格ある化石もどき
静かな空におじいさんのくしゃみ
ドクダミの鼻にキッス
川の流れのようなワンピースを着て
牛糞香る路地をのんびり散歩
無 ....
母は美しい
だから母の死体はきっと美しい
閉ざされた瞼にわたしは
小さなダイアモンドを飾りたい
「石なのに、この世で一番綺麗」
耳にツンとくる冷たい声が蘇る……
母の死因はきっと病 ....
魂の相性が気持ちいいの
やわらかな摩擦がいい……
言葉と心を
大切に汚し、ゴミにするの
海の中の、どこかには
息ができる場所があるって
夢に見るほど、憧れてたのに
あなたにすべて ....
ええ 夢です
わたしなど夢です
あなたの目にも耳にも鼻にも残らない
夢です
いちばん隅の机の上で
ちぎり絵をふたりでしました
桃のようなほっぺを寄せあっていました
ぼ ....
【公園】
躁鬱な白熱灯が
葉桜のささやきになだめられて
たわわに実った涙を
鳥が、祈るように啄んで
焦げ落ちた空へと死んでいった
【狭い路地】
ヨモギ色のトタンの一軒家
も ....
水ぶくれに縫い針を刺した
ねずみ色の朝 そうだ、サラダでも食べよう
人参を千切りにする
かなり細く綺麗にできた
玉ねぎの生食は胸焼けするから
レンジでチンして、水にさらして
レタスをち ....
パジャマに血が滲んでいる朝は
なぜか少し早く目覚める
眉をしかめシーツを確認する
空は綺麗だ
*
わたしを好きと言う
その唇が
おどけにも見えるし真面目にも見える
アイスコーヒ ....
羽衣なつのさんの印あかりさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
今日という日は面白いのか
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印あかり
自由詩
7*
19-6-27
虹色の白鳥
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印あかり
自由詩
16*
19-6-7
からっぽ
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印あかり
自由詩
8*
19-6-2
じきに夏ですね
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印あかり
自由詩
10*
19-5-29
楽しいね_楽しいや
-
印あかり
自由詩
10*
19-5-22
母の死体は美しい
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印あかり
自由詩
10*
19-5-19
子宮の中からおはようを言うわ
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印あかり
自由詩
6*
19-5-9
夢でした
-
印あかり
自由詩
10*
19-4-26
夜の散歩
-
印あかり
自由詩
9
19-4-21
_
-
印あかり
自由詩
8*
19-4-8
女
-
印あかり
自由詩
9
19-3-29
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